【開催にあたって】 2002年の知的財産立国宣言以来、知財の経営活用が叫ばれて20年が経過しました。組織上も、知財部はR&D寄りの立場から、三位一体として経営や事業部門の橋渡しが求められています。とりわけ、大きなポテンシャルとリスクが隣り合わせのスタートアップや大企業の新事業開発においては、必ずしも潤沢ではないリソースを有効に使い、短期間に成果を生み出すために、オープンイノベーションとして外部のリソースを活用することも日常となっています。ところが、実務の世界を眺めてみると、知財部門はまだまだ経営や事業部門との対話が十分とは言えず、知財の経営活用も道半ばといったところが多いのではないでしょうか。 本講座では、主として知的財産部門や経営企画部門の皆さんに、知財の経営活用の前提となる「知財戦略」について、事例を交えて解説を加えていきます。さらに、経営に様々なインパクトを与え得ると期待されている「IPランドスケープ」について、具体例を示しながら解説をしていきます。また、新事業開発やオープンイノベーションで使われている経営デザインシートやローカルベンチマーク等の経営分析ツールとの関係にも言及します。さらに、AIやIoTといったソフトウェア関連発明に焦点を当ててバリューチェーン全体をデザインするための知財戦略や、究極の知財活用としての標準化戦略についてもカバーします。
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