【開催にあたって】 内部監査は準拠性を確認する業務監査を主体に発展してきましたが、最近では企業のガバナンスやリスクマネジメントなどの経営監査も重視されてきており、特に会計不正などの根本原因となる組織の風土や文化なども内部統制上はソフトコントロールを含む統制環境の課題に含まれており、この監査対応はIIA(内部監査人協会)の指針や文献でも重要視されています。 ちなみに米国や日本で有名な会計不正事件なども根本原因は組織文化にあると従来より言われており、これらはソフトコントロールがハードコントロールを支配している状況とも考えられます。 こうした内部統制の対応については、COSOや日本のJーSOXでは、企業の体質や経営者の姿勢、普段の言動といったソフトな要素も「統制環境」と名付けて、企業が自ら律すべき内部統制に含めています。 但し、J-SOXや会計士の監査のような外部報告目的の制度には手法に限界もあるため、むしろ内部監査や監査役監査のような企業内監査だからこそまともに対応できる領域もあるはずです。 幸いIIAのプラクティスガイドや欧米の専門書では日本では見かけないような具体的な監査対応の紹介や解説も見られますので、これらも参考にして企業内監査の事例も含めて企業としての企業風土や統制環境への監査対応の考え方と実務対応を解説いたします。
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