【開催にあたって】 カーボンニュートラル実現に向けて、再生可能エネルギーの主力電源化を避けて通ることはできない。しかし、再エネは調整力を持たないため、長期のエネルギー貯蔵のためには、水素の利用が不可欠となる。一方、水素製造におけるコスト構造をひもとくと、想定できる電力コストや製造システムの設備利用率等に対して、非現実的な値を想定しなければならないことに気づく。このため、一般的には水素の製造および輸送は非常に高コストであると考えられ、現時点では盲目的に比較的安価と想定される海外の再エネを利用したグリーン水素に期待しているといった状況にある。 こうした状況を踏まえ、講演では再エネ電力を利用して製造される水素の低コスト化の考え方と、それを実現するために必要な要素技術等にふれ、実現可能な地産地消水素利活用モデルについて考えてみたい。
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