【開催にあたって】 内部監査は、組織体の目標の達成に役立つためにリスクマネジメント、コントロールおよびガバナンスの各プロセスの有効性の評価、改善を行うということはIIA(内部監査人協会)の内部監査の定義でも示されています。そこで経営に資する監査としては業務監査の課題となるコントロールだけでなく、ガバナンスやリスクマネジメントを含むいわゆる経営監査の対応も必要となります。 またマスコミで話題となる企業不正は法令違反や不正会計として報道されることが多く、こうした不正対応としてはこれらの規定の遵守を問題とする準拠性監査が重視されますが、実際の社内の活動はこうした規定対応の実務に影響する組織風土に支配されていることも多く、内部統制の観点からはハードコントロールが企業のカルチャーなどのソフトコントロールに支配されている面もあるので、こうした対応は統制環境としての内部統制に含まれます。実際に近年のIIAの指針でもソフトコントロールの監査対応がガバナンスやリスク管理対応と共に重視されてきています。 そこで今回のセミナーでは、社内の内部監査と監査役監査を含めた企業内監査という観点から、IIA(内部監査人協会)における監査手法の紹介や内部監査の実例も参考にしながら、グループ子会社や事業部門のモニタリングの監査を含む組織のガバナンスの監査、及び、リスクマネジメントの監査、更に企業風土の監査等の経営監査の実務対応を解説いたします。
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