【開催にあたって】 近年、自然災害の激甚化・頻発化に加え、事故、不祥事、サイバー障害など、組織を取り巻く危機は多様化・複雑化しています。こうした状況を受け、多くの企業や団体でBCP(事業継続計画)の策定や防災体制の整備が進められてきました。一方、いざ有事が発生した際に「災害対策本部は設置されたものの、十分に機能しなかった」「意思決定や情報共有が滞った」といった課題が各所で指摘されています。 災害対策本部は、単に設置すれば機能するものではありません。限られた時間と不完全な情報の中で、状況を正しく把握し、判断し、組織全体を動かしていくためには、平時とは異なる発想と運営の仕組みが求められます。しかしながら、こうした「本部の設置と運営」に焦点を当てて体系的に学ぶ機会は、これまで決して多くはありませんでした。 本研修では、災害対策本部が機能不全に陥る背景や構造的な課題を整理した上で、実際に機能する本部をどのように設計し、どのように運営していくべきかを、実務の視点から解説します。情報の整理・共有の方法、役割分担と権限委任、時間軸を意識した運営の考え方など、現場で直ちに活用できるポイントを具体的に示します。 さらに、図上演習の考え方にも触れながら、災害対策本部を「作って終わり」にせず、継続的に鍛え、改善していくための視点を紹介します。本研修を通じて、参加者の皆様が自組織の危機対応体制を見直し、実践的な改善につなげるための確かな手がかりを得ていただくことを目的としています。
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初~中級者向け