初めて営業部門に配属された人は大抵、営業の基本を学ぶ研修を受講することになります。座学やロールプレイを通じて、基本的なビジネス・マナーと営業担当者としての立ち居振る舞い、行動の仕方を学ぶのです。しかし、研修を終えていざ現場に出てみると、1人ひとり勝手なやり方になってしまうことがよくあります。
どうしたら、「あそこの営業は皆基本ができているよね」とお客様から評価されるようになるでしょうか。その対策の一つとして、仲間で集まって「私たちの基本動作、重要なルールは何かを考える」機会を持つこと、が考えられます。営業研修と実際の営業業務との間に、「自分達で考える」というプロセスを作るのです。「何が基本なのか」「私たちはどういうルールを共有するか」ということを話し合うことで、仲間と同じ「基準」を理解するようになります。本テキストは、そうした話し合いの場を効果的に進行させるために作成しました。