今回のテーマは「計画立案の再構築」
仕事をする上で日々様々な当たり前のように計画が立案されています。しかし、その計画が本来の目的を失い現場にプレッシャーを与える道具になっています。
社会的問題にもなっているデータ改ざんなどの不正の裏にはこの計画立案のプロセスの歪みが大きく影響しています。
そして、その計画立案のプロセスに問題があることを誰もが認識しつつ今日も当たり前のように納期だけを見据えた計画が立案されています。
どこかで声を上げなければ、みんなの頑張りが無になってしまいます。
今、多くの会社で「できない計画」が当たり前になっています。高い目標を掲げていると言えば聞こえはいいですが、実際には現場を無視した結果だけを見据えた指示を詰め込んだだけです。
「仕方がない」と諦めてしまえば組織が衰退し、自分自身もずっと苦しむだけになっていきます。
今、「管理職になりたくない」という人が増えていますが、辛い状況を見続ければ当然のことです。
結果的に多くの管理職が遅れた業務を何とか間に合わせるためにプレイングマネージャーとなって駆け回っています。
それを当たり前にしていては組織の未来はありません。
選択と集中という言葉がはやりましたが、選択することなく全部を集中しているような状態が当たり前になっています。
当然、ムリがかかります。結果も出ません。仮に結果が出たとしても継続するのは困難です。
なぜなら、自転車操業的な状態はいつか体力が尽きてしまうからです。
その最も可能性が高いのが管理職です。
ムリな計画を立てて、管理職がプレーヤーとなってつじつまを合わせる。
そんな状況がいつまでも続けられるはずはありません。
難しいのは分かっています。だからこそ組織的に取り組まなければ変われません。
本講座は計画立案について当たり前のことをお伝えしています。その当たり前のことを再認識し、本来の計画の姿を取り戻すきっかけになれば幸いです。