デジタルトランスフォーメーションは、価値形成のプロセスがアナログからデジタルへと一気にシフトすることを示唆している。おそらく、その主役となる企業は一新され、産業構造も価値観も人々の働き方も激変すると予想される。製造業は、こうした変化のスピードに追随でき、そしてさらにはそれをリードできるのか?前例のない世界、正解がない世界では、常にリスクを覚悟であらたな挑戦を行い、そこからの学習と、そこで培ったネットワークを武器に変化し続ける以外に道はない。本講演では、モノからコトへ価値の指標が推移していく中で、「もの」づくりを、もの「づくり」として捉え直す。つまり、製造業の未来をいま一度、品質を「作る」という製造業の原点に立ち返り、再定義する。もし、その先に、デジタルでは置き換えることができない自社ならではのリアルな世界が輝いて見えたなら、あとは勇気をもって一歩を踏み出すだけである。