企業の事業活動にはさまざまなリスクが伴います。企業は自社の事業をつつがなく行うためにリスクへの対応を進めています。
ただ、リスクにはさまざまな工程で要因があり、それぞれにトレードオフの関係が潜んでいます。例えば、納期遅延リスクの要因としては、受注条件変更や資材調達の問題、品質不適合、人員不足、設備の不具合などがあります。一つのリスク要因に対応すると、別のリスク要因が顕在化してしまうということは少なくありません。
このようにリスク対応は単一部門だけの問題にとどまりません。単一部門のリスク対応=部分最適の結果、ほかの部門のリスクを引き起こす可能性もあるのです。リスクを組織横断的にマネジメントする仕組みが必要なのです。そこで求められるのが全社的なリスクマネジメント(ERM=Enterprise Risk Management)です。1つのリスク事象に紐づく多様な要因をマネジメントして、全体最適化を進めなくてはいけません。
本研修では、いざというときにきちんと機能するERMの進め方のポイントを専門コンサルタントを講師として、わかりやすく解説いたします。