日立は「優れた自主技術・製品の開発を通じて社会に貢献する」という企業理念を掲げ、110年を超える歴史の中で、変化していく社会やお客さまの期待に応えてきました。しかしながら、日本経済を象徴するような企業であった日立は、「失われた30年」といわれる中で、2009年3月期には国内製造業として当時としては過去最大となる純損失を計上しました。その後、不断の経営改革によりV字回復を果たす中で、 2014年4月の社長就任から2022年3月のCEO退任まで、登壇者が経営者として日立を牽引した取り組みや経営哲学は、著書「日立の壁」において詳しく紹介されています。本講演では、その著書の中で、未来の日本企業を担う存在である聴講者の皆様へ登壇者が特に伝えたいメッセージをお届けします。これからの時代における経営者、マネージャーとしての考えやあるべき姿を考える上で、少しでも参考になれば幸いです。