当社は、東芝グループの注力分野である社会インフラ事業を担っており、上下水道・受配電・道路・通信・放送・気象・物流・鉄道等の様々な分野へ製品を提供しています。当社の製品で一度事故が発生すると社会的影響は大きく、事故を繰り返さないために全社レベルで事故事例の横展開活動を継続実施していましたが、異なる事業部門にとっては他部門の失敗は他人事に思えて自分事として捉えるのが難しい状況でした。そのような中、2020年に濱口先生に失敗学を講演いただき、これだ!ということで当社でも取り組みを開始しました。しかしながら、理解したつもりで分析しても従来思考から抜け出せなくて上手くいかなかったことから、現在は失敗学研究会を立ち上げて腰を据えた専門家育成を行っています。研究会を実施している中で、上手に分析する工夫や、分析結果を周知する工夫などを実施しておりますので、このような取り組みの実際を紹介させていただきます。