事業環境が大きく変化する中、組織が持続的に成功をおさめるためには、ニーズとシーズを結びつけて顧客・社会にとっての新たな価値を創造することが必要である。しかし、どんなに素晴らしいビジネスモデルを描いてみても、それを実現する能力が組織に備わっていないと絵に描いた餅にしかならない。本講演では、JSQC規格「TQMの指針」をもとに、価値創造のために必要な組織能力を獲得する方法について説明する。また、デミング賞受賞組織の活動をもとに、「TQMはコトづくりには役に立たない」「TQMは高度に情報化された社会では役に立たない」といったTQMに関する誤解を払拭することももう一つのねらいである。