岸田内閣発足からもうすぐ1年。世界的に気候変動対策への取り組みが加速化するなか日本でも取り組みは進む。カギとなるカーボンプライシングとエネルギー戦略を概観する。
しかし排出ネットゼロは簡単な目標ではない。シナリオ通りにはいくとは限らない。サプライチェーンでの人権配慮確認、安心できる排出枠の調達など様々な不安定要素がある。そして何より気にかかるのはロシアのウクライナ侵攻の影響だ。欧州のロシアのエネルギーへの依存度は高く、EUの脱炭素戦略に影響を与える可能性がある。日本にはどのような影響を与えるのだろうか。「不確実性への対応」の重要性を再認識すべきだろう。