コニカミノルタは2003年に経営統
合後、創業事業である写真フィルムとカメラ事業から撤退し、現主力事業はカラー複合機を主軸としたデジタルワークプレイス事業とデジタル印刷機を中心としたプロフェッショナル・プリント事業に移行しています。しかし、リモートワークの普及やペーパーレス化の流れの中で市場は成熟し、画像処理などのコア技術資産とワールド・ワイドでの顧客基盤を起点に第2の事業変革に挑戦をしています。実際に新規事業を進めていく計画案の多くは、差別化手段にこだわった技術ソリューションや顧客の表面的な困り事解決に終始したカスタマイズ的事例であり、将来の事業化を見据えたビジネス・プランとはかけ離れています。我々はBM活動を通じて、本質的な顧客価値創造を起点に置いた事業構想とそれを実現するための組織能力強化の実践活動が重要だと考えました。まだ道半ばですが、昨年より着手した事業構想検討を題材にその取り組みを紹介します。