データやデジタル技術を活用して、患者や利用者ニーズを基にサービスを変革していく「デジタル・トランスフォーメーション(digital transformation,DX)」。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行によって、改めてDX化の必要性を感じた。当院では事業計画の中心にDXを据え、COVID-19対応と職員の業務効率の両立を目指している。
さらに、DX化を「変化に対応する力」への問いと受け止め、メンバーにはリーダーとしての柔軟な思考力の育成、問題意識を共有する風土の醸成を課題として与えた。DX化は、業務の効率化といった側面のみならず、地域での自院の役割や責任を自覚し、経営戦略を考えていく上での院内リーダー育成にもつながった。その取り組みの一部を紹介する。