監査役等にとってのリスク・ガバナンスの監督と監査とは、グループでの内部統制について、より具体的な内容が定められ、その運用状況の概要が記載されているかどうかを監査することが必要です。
しかしながら、企業集団での業務の適正を確保するための体制を決定しているかどうか、内部統制システム決議事項は詳細に記述しているものの、その運用状況を具体的に記載しているかどうかなどが課題となります。これらの課題に対応するためには、リスクやガバナンスの外形要件だけでなく、本当に機能しているかを、監査役等がチェックすることが必要です。
本セミナーでは、監査役にとってのリスク・ガバナンスの考え方、監査役自身のリスク評価の方法、リスク・ガバナンスと内部統制との関係、事業報告書やITガバナンスに対する監査役監査の対応、リスク・ガバナンスの課題に対する監査役の対応等に関して、具体的に、実例を踏まえて、解説します。一般的に、リスクやガバナンスの監督・監査としては、リスク管理部門の緻密なリスクマップの作成や内部統制報告制度(J-SOX)でのリスクの把握に対する監査役監査の「べき論」が中心となっていますが、監査役自身が組織内のリスク・ポテンシャルを早期に把握するために、具体的な事例に基づき、わかりやすく解説していきます。
本セミナー終了後には、実際のリスク・ガバナンスに対する、実効性ある監査役の監督・監査ができるようになるでしょう。