1.内部監査の発展の歴史と高度化の方向
・米国で内部監査が重視されるようになった歴史的背景
・最近重要性が増す内部監査の機能
・内部監査の歴史的発展のパターンと内部監査を進化・発展させる着眼点
2.日本で議論される三様監査の連携の問題
・三様監査の議論からは見えない日本と欧米の監査機能連携の歴史的背景
・リスクベースの監査における会計士監査と内部監査との違い
・内部監査におけるリスクベースの理論と実務対応
・外部の専門家には手が届かない内部監査ならではの不正対応
3.内部監査機能の前提となるガバナンス構造にかかわる問題
・ディフェンス・モデルと3ラインモデルから理解する内部監査の位置づけ
・内部監査を機能させるガバナンス構造について日本企業に見られる問題
・4ラインのディフェンスモデルからの内部監査の認識
4.経営に資する内部監査の2つの機能
・経営に資する監査の考え方
・アシュアランス(保証)とコンサルティングの捉え方
・内部監査によるコンサルティングサービスの種類と事例紹介
・内部監査が行うコンサル業務における注意事項
5.追補:日本企業の内部監査として検討すべき今日的な課題
経営に資する内部監査の実務に向かう基礎講座
【開催にあたって】 企業経営や不祥事対応に貢献する内部監査が重視されるようになった現在の状況において、本講座は内部監査の実務や管理活動に取り組まれる方に内部監査の基本を改めて習得していただくための基礎講座です。それも実務経験が乏しくても理解しやすいように理論と実務の両面から具体化した解説です。内部監査の専門性の認知度が低い日本では人事異動で監査部に配属されて初めて監査機能に取り組むケースが多いですし、公認会計士や監査役による法定の監査に比べて監査の役割も低く見られがちです。 しかし経営に資する監査という内部監査の本来の役割を目指すことで内部監査固有の企業における重要性やガバナンス上の必要性も意識されるし、法定監査とは異なる難しさもあります。また、米国で発展したIIA(内部監査人協会)の基準や指針は日本でも有名ですが、これを権威として米国企業とは組織構造や業務慣行さらには組織風土の異なる日本企業においてそのまま受容するのも問題で、むしろ欧米で発展した監査の理論や手法を日本企業の風土や業務慣行の中で機能するようにいかに工夫して適用できるかに監査のプロとしての力量が発揮されます。こうして監査や内部統制の理論を足下の実務につなげて企業経営に貢献するように機能させるのが経営に資する内部監査がめざす方向です。そのための課題としては企業ガバナンスの面から内部監査の組織内の位置づけや役割を含むマクロ面と監査の具体的手続きや方法論などのミクロ面の両方を含むことになります。 今回は欧米及び日本における内部監査の発展の歴史と今後の高度化の方向を概観したうえで、欧米のディフェンスモデルなどをガバナンス上の参考にしながら、日本固有の三様監査についても一般に議論される法的な制度面よりも歴史的事実を踏まえた実態論をベースとして企業のガバナンスにおける日本企業にふさわしい内部監査の基本を実務と理論の両面から解説いたします。
質問OK
初~中級者向け
[N]
イベント概要
視聴期間/スケジュール
以下の期間でライブ配信を行ないます。
2024/05/22 13:30 から 2024/05/22 17:00 まで
詳細
受講レベル
初~中級者向け
※受講レベルについて
※受講レベルについて
チャットで質問
できます
配布資料
なし
※資料がある場合、動画の視聴ページからダウンロードができます。
※視聴期間の終了後はダウンロードできなくなります。
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修了証の発行
なし
※「あり」の場合、動画の視聴ページからダウンロードができます。
※視聴期間の終了後はダウンロードできなくなります。
※視聴期間の終了後はダウンロードできなくなります。
提供方法
Zoom配信
講師のプロフィール
講師名
公認内部監査人・公認会計士・米国公認会計士(現在inactive) 公認会計士藤井監査事務所 代表 藤井範彰 氏