脱炭素社会の実現に向けた世界的な動向の中、再エネ電気を求める動きはますます活発となっている。また、FIP制度が施行され、さらに非FIT非FIP案件も拡大するなど、従来のFITによらない発電ビジネスの構築が求められつつある。FITによらない売電取引は、FIT売電とは異なるリスクがあり、そのリスクは価格や期間が固定されないことだけにとどまらない。それらのリスクを知った上で、いかに対応するかが、非FIT再エネ発電ビジネスを成功に導く上で重要となる。本講演では、PPA事業を含む非FITの再エネ発電ビジネスにおける電力・環境価値の売却取引について、関連する制度の最新状況を踏まえつつ、契約実務の要点を解説する。