5月23日〜25日の3日間の日程で、テキサス州ダラスで2年ぶりに開催されたDistribuTECH(送配電セクター)は、PowerGEN(発電セクター)との併設ということもあり、極めて盛況であった。
両学会は、電力業界で最も権威のある学会・展示会と認められており、世界中から多くの参加者を集め、展示場も広大な面積を占め、新しい技術・サービス・ビジネスモデルが議論される。
どちらの学会も、大きく変動する電力セクターの流れに機敏に対応し、脱炭素化やデジタル化の中でビジネスチャンスをどう広げるかを、アメリカの電力会社(3,000社)が真剣に考える場であり、日本にとっても参考になる動きが多数ある。
特に今年は、CCS、水素、バッテリー、デジタル化に関して熱い議論が交わされた。
報告者(阪口)は、COVID-19の影響で開催が中止となった2021年を除いて、8年間、連続で参加しているが、前回の2020年に比べて、各分野で大きく進んだ内容であったと感じた。
米国(シリコンバレー)に37年居住し、エネルギー問題の流れをつぶさに見てきた講師が、両学界で得たスライドを用いて、議論の内容や雰囲気と、その背景をつぶさに解説する。