KoT カット水晶振動子は、長らく
水晶振動子業界で変化のなかった周波数精度の概念に新たな風穴をあける技術シーズとして、リバーエレテックが独自開発した高周波水晶振動子です。しかしアメリカ電気電子学会での論文発表では評価が高かったものの、商品の販売は思うように進みませんでした。当社では新商品販売はマーケットインが中心で、今回のように新しい概念で飛び抜けた性能のものは、従来顧客との適合に課題がありました。シーズドリブンQDは現在保有している強い Seeds(種)をベースとし、それに合うまだ見ぬ有望な顧客を見つけ出す手法です。それまでのリソースでは見つけ出すことが到底できない顧客を品質表と Goldfire を使いながら想像し、顧客潜在ニーズとシーズを結びつけることで、新しい市場を開拓することを試みます。今回は、私たちがシーズドリブンQDを用いて KoT カット OPAW 水晶振動子が航空宇宙分野の無線に有望であることを見つけ出し、新しい顧客への門戸が開いた事例を紹介します。