本研修では3回に分けて、産業領域、特にHR(人的資源)領域における心理カウンセリングやメンタルヘルスについて、スキルアップ研修を実施いたします。
心理専門職・心理支援職の5大職域として、医療保健・学校・産業・福祉・司法矯正がありますが、近年注目を集めており、知見や技術の進歩が目覚ましいものの1つが産業領域です。そして、産業領域の中でも特にHR(人的資源)に関する分野は厚生労働省や経済産業省も力を入れて各種政策を進めており、ストレスチェックや健康経営などが日本全国のビジネス場面に浸透・普及・拡大しています。そこで、本研修では、心理カウンセラー資格取得者がHR 領域で活躍していくための知識・スキルについて、講師がこれまで担当してきた企業案件や研究実績なども交えながら、分かり易く解説いたします。
第1回:ストレスチェック制度の基礎と現状
―メンタルヘルスの専門家に、今、求められていること―
2015 年12 月に労働安全衛生法が改正され、ストレスチェックが義務化され、9年が経過しました。その間、様々な課題や問題点について、提案や改善が実施されています。また、ストレスチェックに関する新たなサービスも展開されており、メンタルヘルスの専門家が活躍する場も増えています。本研修では、ストレスチェックの基礎と現状について、様々な業種・職種について横断的に解説し、HR 領域で活躍するための基礎知識を学習していただければと思います。