「コンプライアンス」とは法令を守るだけで良いのでしょうか?
「コンプライアンス」は「法順守」を意味していますが、単に「法を守ればよい」というわけではありません。
法は不完全であるという前提に立ち、法の穴を抜けることを考えるのではなく、その穴を埋める対策を考えることが大切です。
法の趣旨を理解した上で順守しないと、本来の目的から離れた、ただの作業に終わってしまい、真の意味における「コンプライアンス」の認識が希薄化してしまいます。
例えば、法で「作業計画書」の作成が要求されている場合、「作業計画」が作成されていても、それが現場で「活用」されていなければ、形式的に作成されているだけでコンプライアンスとは言えません。
作成されたものが、法令の目的に照らして有効かどうか(例:労働安全衛生法であれば、労働災害の防止)を考えながら対応方法を考える必要があります。
さらに、対応方法を決める際は、現場と「協議」することが重要です。それはなぜか?規制を一方的に押し付けても守れないためです。
法を順守し、労働災害を減らしたい、とお考えの組織の方、指導をするコンサルタントの方等、ぜひご活用ください。
※「コンプライアンス」の重要性は安全衛生に限った話ではありません。動画内での事例は、労働安全衛生を題材としていますが、他の分野にも有用な内容となっています。