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透明導電性フィルムの特性と、防曇・凍結防止用ヒーター技術への応用展開

透明導電性フィルムの基礎特性から種類、作成方法を説明し、透明ヒーターの応用事例について解説します。
質問OK 初~中級者向け [N]
49,500 (税込)
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4時間15分 詳細へ
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イベント概要

★2024年7月29日WEBオンライン開講。【①元帝人/静岡大学/NRI代表:中谷氏】【②ジオマテック株式会社:伊東氏】【③三恵技研工業株式会社/岡山大学:古林氏】透明導電性フィルムの専門家3名が透明ヒーターへの展望について解説する講座です。

■本講座の注目ポイント

 ①透明導電性フィルムの種類にどのようなものがあるか、用途と市場について

 ②ITO薄膜の専門家が成膜方法や特性、透明ヒーターへの適用事例について

 ③ミリ波透過性に関する定量的な議論と、ヒーターレドーム開発について

カリキュラム/プログラム

【本セミナーの主題および状況・本講座の注目ポイント】

≪こちらの講座は、WEB上での開催のオンライン講座になります≫

 透明ヒーター市場は自動車部門を中心に市場が拡大しており、曇り防止や寒冷地での凍結防止機能の研究開発が進められています。

 本講座では透明導電性フィルムの基礎特性から種類、作成方法を説明し、透明ヒーターの応用事例について解説します。

■本講座のプログラム
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 第1講:13:00~14:15 
  「透明導電膜、フィルムの開発動向と応用展開」
 第2講:14:30~15:45
  「 ITO薄膜技術と透明ヒーターへの適用」
 第3講:16:00~17:15
  「ミリ波レーダー用レドームへの着雪を防止するヒーターに関する基礎技術と応用展開」
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【第1講】 透明導電膜、フィルムの開発動向と応用展開

【時間】 13:00-14:15

【講師】静岡大学 客員教授/NRI 代表/(元(株)タッチパネル研究所 開発部長 工学博士) 中谷 健司 氏

【講演主旨】

 透明導電性フィルムの用途ではタッチパネル用途が最大だが、静電容量用タッチパネル向けの導電性フィルムでは低抵抗化が要求され、新しい導電性フィルムが提案されている。 
 これらの低抵抗のフィルムは透明ヒーター用途へ使用可能である。
 本講座では透明導電性フィルムの種類とその作成方法などを説明し、それらが透明ヒーター等に応用可能であることを説明する。

【習得できる知識】
 ①透明導電性フィルムの種類にどのようなものがあるか
 ②どの様な用途があるか

【講演キーワード】
 透明導電性フィルム、ITO、銀ナノワイヤー、多層膜、ヒーター、5G、アンテナ、PDLC



【プログラム】

1. 透明導電性フィルムの種類と用途
 1-1 透明導電性フィルムの種類
 1-2 透明導電性フィルムの抵抗と用途の関係
 1-3 透明導電性フィルムの市場

2. タッチパネル用透明導電性フィルム
 2-1 タッチパネルの用途と市場
 2-2 タッチパネル用透明導電性フィルムへの要求特性
 2-3 可とう性,曲面の静電容量用タッチパネル用透明導電性フィルムの特性
 2-4 メタルメッシュ導電性フィルムの特徴と課題
 2-5 その他の金属系透明導電性フィルム

3. 透明ヒーターへの応用
 3-1 透明ヒーターの利用例
 3-2 透明ヒーターに使用される透明導電性フィルム
 3-3 透明ヒーターに要求される特性
 3-4 断熱、熱戦反射特性の利用
 3-5 結露防止用途

4. 5G等の通信用アンテナへの応用

5. その他デイスプレイ用途

【質疑応答】



【第2講】 ITO薄膜技術と透明ヒーターへの適用

【時間】 14:30-15:45

【講師】ジオマテック株式会社 執行役員 兼 CTO・製造技術部長 伊東 孝洋 氏

【講演主旨】

 透明導電膜はこれまでFPDや太陽電池の分野を中心に、産業応用上重要な材料として広く研究開発されてきた。中でもITO薄膜はスマートフォンやタブレットPCといった情報端末の普及という観点から、今日の便利で豊かな情報社会の実現に大きく貢献した材料である。
 透明導電膜はその透明で電気を通す特徴から透明ヒーターとしても、我々の生活の身近なところで活用されている。
 本講演では真空プロセスを用いたITO薄膜の成膜方法やその特性、および透明ヒーターの特徴や活用事例を紹介する。

【習得できる知識】

 ①物理気相法(PVD法)による透明導電膜の成膜技術
 ②ITO薄膜の電気特性および光学特性
 ③ITO薄膜の表面形態
 ④透明ヒーターの構造
 ⑤透明ヒーターの特徴
 ⑥透明ヒーターの活用事例

【講演キーワード】
 真空成膜技術、スパッタリング法、ITO薄膜、透明導電膜、透明電極、透明ヒーター、防曇、融雪、凍結防止、視界確保、面状発熱

【講演のポイント】
 ITO薄膜の成膜技術から各種物性について、詳細に解説します。



【プログラム】

1. PVD法によるITO薄膜の成膜方法
 1.1 真空蒸着法
 1.2 スパッタリング法
 1.3 ITO薄膜成膜条件

2. ITO薄膜の諸特性
 2.1 基板温度依存性
 2.2 Sn濃度依存性
 2.3 表面形態の制御

3. 透明ヒーターの基礎
 3.1 透明ヒーターとは
 3.2 透明ヒーターの構造
 3.3 透明ヒーターの特徴

4. 透明ヒーターの活用事例
【質疑応答】


【第3講】 ミリ波レーダー用レドームへの着雪を防止するヒーターに関する基礎技術と応用展開

【時間】 16:00-17:15

【講師】三恵技研工業株式会社 開発本部 第一開発部 部長/岡山大学大学院 環境生命自然科学研究科 客員研究員 古林 宏之 氏

【講演主旨】

 視界不良な環境下でも対物距離検知が可能なミリ波レーダーは、自動運転の実現に不可欠な技術である。
 しかし、雪の日にはレドーム(ミリ波レーダーのカバー)表面への着雪によりミリ波透過性が低下し、ミリ波レーダーが機能不全に陥る問題が生じていた。解決策として、レドームをヒーターで加熱し融雪させる手法が提案されていたが、ヒーターがミリ波の透過を阻害してしまう問題があった。
 三恵技研工業株式会社では、ヒーターを特定のデザインにすることで、高いヒーター熱出力と、高いミリ波透過性を両立できることを見出し、「融雪機能を有するミリ波レドーム」として上市させた。
 本講演では、材料中の電磁波の振る舞いに関する理論的な説明から出発して、雪によるミリ波透過性に関する定量的な議論と、ヒーターレドーム開発について解説する。さらに、現在開発中の断熱材を用いたヒーターの熱を有効活用しつつ、ミリ波の透過性を担保する技術について紹介する。

【習得できる知識】
 ①レドーム設計の基礎となる、材料中における電磁波の振る舞い
 ②雪によるミリ波運用問題への理解
 ③ミリ波透過性と融雪性能を両立するヒーター技術
 ④発泡断熱材を用いたときのヒーター省エネ性とミリ波透過性およびそれらの設計評価方法
【講演キーワード】

 自動運転、レドーム設計、融雪レドーム、伝熱シミュレーション、発泡樹脂、省エネルギー、屋外におけるミリ波の全天候型運用

【講演のポイント】
 材料中の電磁波の振る舞いに関する理論的な説明から出発して、雪によるミリ波透過性に関する定量的な議論と、ヒーターレドーム開発について解説する。さらに、現在開発中の断熱材を用いたヒーターの熱を有効活用しつつ、ミリ波の透過性を担保する技術について紹介する。


【プログラム】

1. はじめに
 1.1. 自動運転のレベルと各レベルで要求される機能
 1.2. 自動運転の運用に使用される各種センサー

2. 材料中を進む電磁波の振る舞い
 2.1. なぜ誘電率は複素数で表現されるのか
 2.2. 物質中を進行する電磁波の波動方程式の導出
 2.3. 導出された波動方程式から材料中の電磁波の振る舞いの考察

3. 雪によるミリ波遮蔽効果の定量的試算
 3.1. 雪の誘電率を計算するためのモデル化
 3.2. 乾雪の誘電率の試算
 3.3. 湿雪~みぞれの誘電率の試算
 3.4. 雪の状態とミリ波透過性の考察
 3.5. 日本の気候と自動車におけるミリ波運用の問題点

4. ミリ波透過性能が極大となるヒーターパターンの探索
 4.1. ヒーター面占有率に着目した実験系と測定方法
 4.2. ヒーターパターンとミリ波透過率の関係

5. 発泡断熱材を用いたヒーター運用の効率化
 5.1. 発泡断熱材の効用と問題点
 5.2. 計算および実験方法
  5.2.1. 伝熱シミュレーション
  5.2.2. 発泡樹脂の誘電率測定法蒲黄
 5.3. 各車速における断熱材とレドーム加熱効率(省エネ効果)の関係
 5.4. 発泡断熱材とレドームのミリ波透過率の関係

【質疑応答】

視聴期間/スケジュール

ライブ配信は終了しました。
2024/07/29 17:15 に終了

詳細

受講対象者の職種/職位
本テーマに関心のあるに携わる研究開発者・技術者・事業担当者
受講レベル
初~中級者向け
※受講レベルについて
受講についての補足
※領収書をご希望の方は、ご購入後にDeliveru(デリバル)にログインをして、領収書をダウンロードしてください。

※当講座では、同一部署の申込者様からのご紹介があれば、何名でもお1人につき11,000円で追加でお申し込みいただけます (申込者様は正規料金、お2人目以降は11,000円となります)。
2名以上の場合は、ファシオ・セミナー事務局までご連絡ください。
質問方法
セミナー担当 webinar@andtech.co.jp
配布資料
なし
※資料がある場合、動画の視聴ページからダウンロードができます。
※視聴期間の終了後はダウンロードできなくなります。
修了証の発行
なし
※「あり」の場合、動画の視聴ページからダウンロードができます。
※視聴期間の終了後はダウンロードできなくなります。
提供方法
Zoom配信

講師のプロフィール

講師名
第1部  静岡大学  客員教授/NRI 代表/(元(株)タッチパネル研究所 開発部長 工学博士)  中谷 健司 氏 第2部  ジオマテック株式会社  執行役員 兼 CTO・製造技術部長  伊東 孝洋 氏 第3部  三恵技研工業株式会社  開発本部 第一開発部 部長/岡山大学大学院 環境生命自然科学研究科 客員研究員  古林 宏之 氏
経歴
第1部  静岡大学  客員教授/NRI 代表/(元(株)タッチパネル研究所 開発部長 工学博士)  中谷 健司 氏

1977年 大阪大学 大学院 基礎工学研究科 修了 工学博士
1977年 帝人株式会社 入社 中央研究所
1992年 帝人株式会社 薄膜材料研究所 主席研究員
1998年 帝人株式会社 記録メディア技術開発室長
2008年 帝人株式会社 定年退職
2008年 株式会社タッチパネル研究所 開発部長
・Cuメッシュ型静電容量タッチパネルを開発
現在に至る。

第2部  ジオマテック株式会社  執行役員 兼 CTO・製造技術部長  伊東 孝洋 氏

第3部  三恵技研工業株式会社  開発本部 第一開発部 部長/岡山大学大学院 環境生命自然科学研究科 客員研究員  古林 宏之 氏

2011 年 東京大学大学院修士課程修了
大手化学メーカー、京都大学iCeMS 特定研究員を経て、現職
2017 年、岡山大学の社会人博士制度により博士(理学)を取得
2018年より 岡山大学客員研究員を兼務