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2024/05/16(木) 13:00 ON AIR

高分子材料の表面処理技術・改質 最新動向

高分子表面・界面の基礎、開発の歴史、処理手法の原理面から現実の適用例、ナノメートルオーダーの極表面の評価手法の中で、面内の空間分解能にも優れるTOF-SIMSおよびSPMという2つの手法について、基礎から実材料への応用まで学べる!
質問OK 初~中級者向け [N]
49,500 (税込)
4時間15分 詳細へ
2024/05/15 17:00 まで
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イベント概要

★2024年5月16日WEBでオンライン開講。神戸大学 大学院 松本氏、元住友化学 株式会社AndTech 技術顧問 今井氏、旭化成株式会社 菊間氏の3名が高分子材料の表面処理技術・改質 最新動向について解説する講座です。

■本講座の注目ポイント

★高分子表面・界面の基礎、開発の歴史、処理手法の原理面から現実の適用例、ナノメートルオーダーの極表面の評価手法の中で、面内の空間分解能にも優れるTOF-SIMSおよびSPMという2つの手法について、基礎から実材料への応用まで学べる!

カリキュラム/プログラム

【本セミナーの主題および状況・本講座の注目ポイント】

■本セミナーの主題および状況

★高分子材料の改質・表面処理技術は古くから各種の手法が開発され実用化されてきた。近年、高度処理や高機能化処理技術も急速に進展しており、基材の選択の幅も広がっている。各種処理技術が専門の装置メーカーによって開発されてきたため、高分子材料・製品開発側の技術者にとって、全貌が見えにくくなっているのも実態である。

各種の改質・表面処理技術の基礎から開発の歴史にも触れながら、処理手法の原理面から現実の適用例まで、またナノメートルオーダーの極表面の評価手法の中で、面内の空間分解能にも優れる、TOF-SIMSおよびSPMという2つの手法について、基礎から実材料への応用までも述べる。クラスターイオンビームによる深さ方向分析や、局所ナノ物性評価、ナノ領域の化学状態解析の現状についても実例を交えながら解説する。

■注目ポイント
★高分子表面・界面の基礎を学習、知識を習得できる!

★高分子材料・製品開発における表面処理技術は基材にない機能や性能を向上させるのみならず、最終製品の概観特性という商品価値の向上の観点からも重要な技術である。製品生産の総コストの点からどのような処理技術を選択するかの判断にも必要な知識を習得できる!

★高分子表面のキャラクタリゼーションについて、原理から応用までわかりやすく解説。学習、習得できる!

講座担当:齋藤順

≪こちらの講座は、WEB上での開催のオンライン講座になります≫

【第1講】 高分子表面・界面の基礎(仮)

【時間】 13:00-14:15

【講師】神戸大学 工学研究科/講師 松本 拓也 氏

【講演主旨】

 高分子の表面や界面に存在する分子鎖は,バルクの内部に存在する高分子鎖とエネルギー状態が大きく異なるため,構造がバルクとは変化し,結果として,表面や界面における物性は,そのバルク内部とは大きく変化する。そのために,製品材料となる高分子で表面・界面を取り扱う際は,バルクとは異なるということをよく理解した上で,研究・開発を進めていく必要がある。本講演では,その高分子の表面や界面の基礎的な事項を具体的な研究例を示しながら紹介する。
【プログラム】

1,高分子の表面の基礎
2,高分子表面の分子設計
3,高分子の界面の基礎
4,高分子界面の評価手法
5,高分子の接着の原理と基礎
6,高分子の接着性の評価法
7,高分子の接着界面の構造と接着性
【質疑応答】


【第2講】 高分子材料の表面処理技術の動向 ―各種処理法と機能化―

【時間】 14:30-15:45

【講師】元住友化学 株式会社AndTech 技術顧問 今井 昭夫 氏

【講演主旨】

高分子材料の改質・表面処理技術は古くから各種の手法が開発され実用化されてきた。近年、高度処理や高機能化処理技術も急速に進展しており、基材の選択の幅も広がっている。各種処理技術が専門の装置メーカーによって開発されてきたため、高分子材料・製品開発側の技術者にとって、全貌が見えにくくなっているのも実態である。本講座では、各種の改質・表面処理技術の開発の歴史にも触れながら、処理手法の原理面から現実の適用例まで、専門外の技術者にも理解できる形での解説を試みる。
【プログラム】

1.表面処理技術の概要
 1-1 表面処理の意義と必要性
 1-2 表面処理技術の歴史と分類
 1-3 表面処理の目的と適用事例
2.表面改質処理と表面加飾処理
 2-1 プライマ―処理
 2-2 塗装処理
 2-3 メッキ処理 
 2-4 塗装処理
 2-5 コロナ処理
 2-6 プラズマ処理
 2-7 真空蒸着
3.典型的な応用事例と特殊な表面形成技術
 3-1 ポリオレフィン樹脂のコロナ処理
 3-2 ポリプロピレン樹脂のプライマ処理
 3-3 ABS樹脂のメッキ処理
 3-4 炭化水素樹脂のフッ化処理
 3-5 DLCコーティング
 3-6 バイオミメティック技術
4.表面の親水化と疎水化
 4-1 コーティングによる方法
 4-2 化学反応による方法
 4-3 グラフト重合による方法
 4-4 濃厚ポリマーブラシ形成による方法
5.表面改質・表面処理による機能化の考え方
 5-1 極性(親水性・疎水性)の水準
 5-2 膜厚(層厚み)の強度・耐久性への影響
 5-3 製品生産の全行程における経済性と環境問題
【質疑応答】


【キーワード】

機能化表面処理、コロナ処理、プラズマ処理、メッキ、フッ化処理


【講演のポイント】

高分子材料・製品開発における表面処理技術は基材にない機能や性能を向上させるのみならず、最終製品の概観特性という商品価値の向上の観点からも重要な技術である。製品生産の総コストの点からどのような処理技術を選択するかの判断にも必要な知識を提供する。


【習得できる知識】

5GやCASEなどに対応し得る次世代製品開発のための表面処理・機能化技術の選定
各種表面処理技術の得失の比較
最近の表面処理技術の進展状況

【第3講】 高分子表面・界面の分析・評価:TOF-SIMSとSPM

【時間】 16:00-17:15

【講師】旭化成株式会社  基盤技術研究所/リードエキスパート 菊間 淳 氏

【講演主旨】

親水性/撥水性、密着性/剥離性、耐候性、耐薬品性、生体適合性など、高分子材料の表面に機能を付与する材料開発は、産業界はもちろんのこと、アカデミアにおいても盛んにおこなわれている。必然的に、高分子表面の精緻なキャラクタリゼーションのニーズはますます高まっている。本講座では、ナノメートルオーダーの極表面の評価手法の中で、面内の空間分解能にも優れる、TOF-SIMSおよびSPMという2つの手法について、基礎から実材料への応用までを述べる。クラスターイオンビームによる深さ方向分析や、局所ナノ物性評価、ナノ領域の化学状態解析の現状についても実例を交えながら解説する。
【プログラム】

1.高分子表面のさまざまな分析法の比較、位置づけ
2.TOF-SIMS の原理と特徴
3.TOF-SIMS の応用例
   3-1. イメージング測定
   3-2. 深さ方向分析:ガスクラスターイオンビーム(GCIB)の活用
4.SPM(AFM)の原理と特徴
5.SPMの応用例: 水中測定、局所物性評価
6.まとめ
【質疑応答】


【キーワード】

高分子材料、極表面、ナノ構造、表面偏析


【講演ポイント】

高分子表面のキャラクタリゼーションについて、原理から応用までわかりやすく解説します


【習得できる知識】

・高分子材料の表面の各種分析手法の特徴についての知識
・TOF-SIMS、SPMの原理、特徴についての知識
・TOF-SIMS、SPMが有効に活用できる技術課題についての知識

視聴期間/スケジュール

以下の期間でライブ配信を行ないます。
2024/05/16 13:00 から 2024/05/16 17:15 まで

詳細

受講対象者の職種/職位
本テーマに関心のあるに携わる研究開発者・技術者・事業担当者
受講レベル
初~中級者向け
※受講レベルについて
受講についての補足
※領収書をご希望の方は、ご購入後にDeliveru(デリバル)にログインをして、領収書をダウンロードしてください。

※当講座では、同一部署の申込者様からのご紹介があれば、何名でもお1人につき11,000円で追加でお申し込みいただけます (申込者様は正規料金、お2人目以降は11,000円となります)。
2名以上の場合は、ファシオ・セミナー事務局までご連絡ください。
質問方法
セミナー担当 webinar@andtech.co.jp
配布資料
なし
※資料がある場合、動画の視聴ページからダウンロードができます。
※視聴期間の終了後はダウンロードできなくなります。
修了証の発行
なし
※「あり」の場合、動画の視聴ページからダウンロードができます。
※視聴期間の終了後はダウンロードできなくなります。
提供方法
Zoom配信

講師のプロフィール

講師名
第1部  神戸大学  工学研究科/講師  松本 拓也 氏 第2部  元住友化学  株式会社AndTech 技術顧問  今井 昭夫 氏 第3部  旭化成株式会社   基盤技術研究所/リードエキスパート  菊間 淳 氏
経歴
第1部  神戸大学  工学研究科/講師  松本 拓也 氏

第2部  元住友化学  株式会社AndTech 技術顧問  今井 昭夫 氏

1973 年 住友化学工業(株) (現 住友化学㈱ )入社
  新規合成ゴム材料(省燃費タイヤ用S-SBRのポリマー構造設計、製造プラント設計)の開発、 オレフィン重合触媒(チ―グラーナッタ触媒、メタロセン触媒)の開発、ポリマーアロイ(TPO,TPV,エンプラアロイ)の開発に従事、研究グループマネージャーを経て、事業部長、研究所長を歴任
2006 年 12 月 住友化学㈱ 理事・石油化学品研究所長に就任
2011 年 3月 同社 退職
2011 年 6月 日本エイアンドエル㈱代表取締役社長 就任
2011 年 4 月~ 日本エイアンドエル㈱代表取締役社長 兼 新製品開発グループ統括役員
として 機能性樹脂・ゴム 新製品開発を指導。
2014 年6月 日本エイアンドエル㈱社長 退任、同社顧問に就く。
この間、 2011 年 公益社団法人 高分子学会 フェローに就任
2015 年より 日本エイアンドエル退職後、コンサルタント業を開始。
また、公的機関からの要請で、下記を 継続中。
2008 年~ 北海道大学大学院 工学研究院 非常勤講師
2011 年~ 一般社団法人日本ゴム協会 関西支部、 関西ゴム技術研修所 講師
2016 年 (株)AndTech 顧問に就任。国内外の企業、研究機関において、技術指導
事業開発コンサルティング、講演会講師、化学経済誌に著述活動など行う
現在に至る

第3部  旭化成株式会社   基盤技術研究所/リードエキスパート  菊間 淳 氏

1989年 東京工業大学 応用物理学専攻修士 修了
1989年 旭化成(株)入社 基盤技術研究所配属 (現在まで)
1993年-1995年 ウィスコンシン大学留学
   シンクロトロン放射光を用いた高分子材料の光電子分光、軟X線吸収分光に関する研究
1998年   理学博士(東京工業大学)
2017年 旭化成 基盤技術研究所 企画開発部長
2021年 旭化成 基盤技術研究所 技術・開発第一部長 (2023年度末まで)