【本セミナーの主題および状況・本講座の注目ポイント】
■本セミナーの主題および状況
押出成形は射出成形とともにプラスチックの代表的な成形加工方法であり、押出成形の応用技術・利用範囲は各種工業用品から一般の生活用品に至るまで幅が広く、マーケットは年々大きく拡大しております。
また、押出成形技術は数あるプラスチックの成形加工方法の中でも最も奥が深く、幅が広いといわれています。
本講座では、押出成形技術を系統的にとらえ、基礎から最近の技術動向までを合わせて分かり易く解説いたします。押出成形機メーカーや押出成形加工のメーカーの方々はもとより、原材料メーカー、押出成形製品のユーザーの方々、さらにプラスチック材料に関連する商社の方々にも押出成形に関する技術の全貌を知って頂くための講座です。
■本講座の注目ポイント
・スクリュ押出機の押出特性に関する各領域の作用機構とその意義
・単軸スクリュに用いられる各種のミキシングエレメントの作用機構とその効果
・スクリュ押出機を用いた各種のプラスチック成形プロセスに対する全般的な解説と具体的な活用事例
・単軸スクリュを用いた各種の押出成形上のトラブルとトラブルシューティング方法の解説
■本講座のキーワード
スクリュ押出機の種類、スクリュの押出し挙動、ミキシングエレメントの混練機構、スクリュ形状設計、
押出機による混合・混練の機構、流動挙動、キャストフィルム成形、インフレーションフィルム成形、
プロファイル成形、パイプ成形、電線被覆成形、中空成形
(企画担当:陶山・川本)
【時間】 10:00-16:30
【講師】静岡大学 客員教授・工博、技術士【化学】/プラスチック成形加工学会・名誉会員 酒井忠基 氏
【講演主旨】
押出成形分野においては、高い生産性への挑戦の流れと同時に、電子部品や医療関連部品などの高付加価値・高機能製品への展開が急速に進んでいる。
熱可塑性プラスチック対するプロセシング技術の分野における長年の経験と実績に基づき、本講演では主に単軸スクリュ押出機を効果的に活用した各種の押出成形技術を解説し、さらに、バイオポリマーの押出成形およびリサイクル押出しなど、最近の技術動向も解説する。
プラスチックの成形加工技術の中で射出成形と並んで重要な位置を占める押出成形技術を統括的に学ぶことを目的とする。
【プログラム】
1.押出成形用プラスチック材料とその加工特性
1-1)汎用プラスチック
1-2)エンジニアリングプラスチック
1-3)各種プラスチックの開発経緯
1-4)プラスチック材料の展開
2.プラスチック材料の成形加工技術の概要
2-1)プラスチック成形加工プロセス
2-2)プラスチック成形加工技術の変遷
3.単軸スクリュ押出機および押出し技術
3-1)単軸スクリュ押出機の構成
3-2)単軸スクリュの流動解析
3-3)単軸スクリュの溶融解析
3-4)単軸スクリュのミキシングエレメント
3-5)単軸スクリュの固体輸送特性
3-6)新しい単軸スクリュ押出機の進展
4.二軸スクリュ押出機および押出し技術
4-1)二軸スクリュ押出機の構成
4-2)二軸スクリュ押出機の技術変遷
5.単軸スクリュ押出成形技術の実際
5-1)インフレーションフィルムの押出成形および装置
5-2)シート/フィルム押出成形および装置
5-3)異型品の押出成形および装置
5-4)延伸押出成形および装置
5-5)プラスチックネット押出成形および装置
5-6)パイプ押出成形および装置
5-7)発泡押出成形および装置
5-8)バイオポリマーの押出成形の特徴
5-9)プラスチックリサイクル関連の押出成形
6.二軸スクリュ押出成形技術の活用事例
6-1)コンパウンディング技術の概要
6-2)リアクティブプロセシング技術の概要
7.まとめ
【質疑応答】
≪同じ講師の関連セミナーはこちらです⇒6/13コンパウンディング技術・WEBセミナー≫
https://andtech.co.jp/seminars/1eeccae1-6279-6d3c-81c7-064fb9a95405