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2025/07/31(木) 10:30 ON AIR
2025年7月31日開催

抗菌・抗バイオフィルムに向けた材料・製品開発の技術動向と性能評価 ~抗菌・抗バイオフィルム効果を有するアビエチン酸系化合物、マイクロプレートを用いた新たなバイオフィルム評価方法~

バイオフィルムの基礎知識とその対策をはじめ実用的かつ先進的な抗バイオフィルム材料開発の最新動向、抗菌・抗バイオフィルム効果を有するアビエチン酸系化合物、産学連携を通じた実用化の取り組みや新たなバイオフィルム評価方法を紹介!
質問OK 初~中級者向け 返金保証
60,500 (税込)
5時間50分 詳細へ
2025/07/30 17:00 まで
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視聴期間/スケジュール

以下の期間でライブ配信を行ないます。
2025/07/31 10:30 から 2025/07/31 16:20 まで

イベント概要

★2025年7月31日WEBでオンライン開講。第一人者の麻布大学(名誉教授) 古畑氏、株式会社BEL 兼松氏、就実大学 山田氏、株式会社同仁化学研究所 中久保氏が、【抗菌・抗バイオフィルムに向けた材料・製品開発の技術動向と性能評価~抗菌・抗バイオフィルム効果を有するアビエチン酸系化合物、マイクロプレートを用いた新たなバイオフィルム評価方法~】について解説する講座です。

■注目ポイント

★バイオフィルムの基礎知識とその対策をはじめ実用的かつ先進的な抗バイオフィルム材料開発の最新動向、抗菌・抗バイオフィルム効果を有するアビエチン酸系化合物、産学連携を通じた実用化の取り組みや新たなバイオフィルム評価方法を紹介!

カリキュラム/プログラム

【本セミナーの主題および状況・本講座の注目ポイント】

■本セミナーの主題および状況(講師より)

★細菌は、自身を守り、物質の表面に定着するために「バイオフィルム」と呼ばれる粘着性の高い構造を作ります。バイオフィルムの形成を防ぐことは、工業設備の劣化防止、環境保護、感染症対策に役立ちます。

★バイオフィルムはあらゆる分野で発生するため、その対策に苦慮されていることと思います。各現場で対応するには、その相手となるバイオフィルムのことを理解した上で可能な対策を取ることが得策です。バイオフィルムの主役は微生物、特に細菌です。ですからバイオフィルムを知るには細菌の特性を十分に理解する必要があります。

★近年、バイオフィルム形成阻害能を有する薬剤や、食品成分の探索が注目を集めており、また、素材に形成されるバイオフィルムの量やバイオフィルム形成阻害能を有する薬剤を評価するニーズも増えています。ただ、既存の方法では、洗浄操作等でバイオフィルムが剥がれて測定値にばらつきが出る、複数のサンプルや条件での多検体測定が出来ない、水に浮くような浮力のある素材での評価が出来ない等の課題がありました。

■注目ポイント

★2023年に国際標準化されたISO 4768に基づくバイオフィルム評価法を中心に実用的かつ先進的な抗バイオフィルム材料開発の最新動向を具体例とともに分かりやすく解説!

★抗菌・抗バイオフィルム効果を有するアビエチン酸系化合物、産学連携を通じた実用化の取り組みや、将来的な応用の可能性について紹介!

★測定値のばらつき、複数のサンプルや条件での多検体測定が出来ない、浮力のある素材での評価が出来ない等の課題を解決した新たなバイオフィルム評価方法を紹介!

講座担当:牛田孝平

≪こちらの講座は、WEB上での開催のオンライン講座になります≫

【第1講】 バイオフィルムの構造と形成過程およびバイオフィルム対策技術

【時間】 10:30-11:45

【講師】無所属 麻布大学 / 名誉教授 古畑 勝則 氏

【講演主旨】

 バイオフィルムはあらゆる分野で発生するため、その対策に苦慮されていることと思います。各現場で対応するには、その相手となるバイオフィルムのことを理解した上で可能な対策を取ることが得策です。バイオフィルムの主役は微生物、特に細菌です。ですからバイオフィルムを知るには細菌の特性を十分に理解する必要があります。本講演は、バイオフィルムに関する基礎的な事項を知っていただくために企画されました。是非、ここでバイオフィルムの知識を増やし、適切なバイオフィルム対策を実行していただければ幸いです。



【プログラム】

1.バイオフィルムとは何か

2.バイオフィルムの主役と、その特性

3. バイオフィルムの発生環境

4.バイオフィルムの発生事例
 4-1 住環境
 4-2 医療器材
 4-3 環境衛生

5.バイオフィルムを調べる
 5-1 バイオフィルムの観察
 5-2 菌種の同定
 5-3 分離菌種の特性

6.バイオフィルムの構造と形成過程
 6-1 走査電子顕微鏡所見
 6-2 バイオフィルムの模式図
 6-3 バイオフィルムの形成過程・形成機構
 6-4 クオラムセンシング

7.バイオフィルムを退治する
 7-1 バイオフィルムの発生防止ポイント
 7-2 バイオフィルムの形成防止技術
 7-3 バイオフィルムの除去技術

【質疑応答】



【キーワード】

マッシュルーム構造、バイオフィルムのライフサイクル、クオラムセンシングによる形成防止、洗浄による除去



【講演のポイント】

専門外の方にも理解しやすいように、できるだけ見やすいスライドの作製に気を付けています。また、写真や図を多用し、イメージしやすいように工夫しています。さらに可能な限り微生物用語の使用を避け、一般的な表現を心がけています。



【習得できる知識】

微生物、特に細菌の特性を知ることができます。バイオフィルムの正体がわかります。バイオフィルムがどのように形成されるかがわかります。バイオフィルムの形成防止、除去技術の基本が理解できます。



【第2講】 抗バイオフィルム性製品の評価法と材料開発について

【時間】 12:45-14:00

【講師】株式会社BEL 代表取締役社長 兼 大阪大学 特任教授 / 名古屋大学 客員教授 兼松 秀行 氏

【講演主旨】

 本セミナーでは、抗バイオフィルム性材料の評価法とその開発手法について解説します。2023年にSIAAの協力のもと国際標準化されたISO 4768(ポリマー材料のバイオフィルム評価法)を中心に、工業製品における実用的な評価手法に加え、学術的な視点からの評価アプローチも紹介します。さらに、これらの評価結果をもとに、抗バイオフィルム性を有する新規材料の設計・開発にどのように応用できるかについても具体例を交えて議論します。



【プログラム】

1. はじめに
  講師自己紹介と講演の目的
  抗バイオフィルム性が求められる背景と社会的意義

2. バイオフィルムとは?その学術的な背景と意義,そして研究展開の経緯
  バイオフィルムの定義と形成メカニズム
  医療・環境・材料分野におけるバイオフィルム研究の発展

3. バイオフィルムが引き起こす工業的な問題点
  配管閉塞、腐食、製品劣化などの具体例
  バイオフィルム制御の困難さと産業的ニーズ

4. バイオフィルム評価法
  ISO 4768(ポリマー材料に対する評価)の概要
  SIAAとの取り組みと標準化プロセス
  その他のアカデミックな評価手法との比較

5. 抗バイオフィルム材料開発のこれまでの経緯といくつかの実例
  材料表面設計の工夫(親水性/疎水性、微細構造など)
  金属イオン、ポリマー、ナノマテリアルの応用例
  3Dプリンティング技術などとの融合例

6. 問題点と将来展望
  評価法の限界と改善の方向性
  今後求められる多機能性材料と評価基準
  国際的な標準化と産学連携への期待

【質疑応答】

【キーワード】

• 抗バイオフィルム
• バイオフィルム評価法
• ISO 4768
• バイオフィルム標準化
• SIAA 国際規格
• 抗菌・抗ウイルス・抗バイオフィルム材料
• セルフクリーニング材料

【講演のポイント】

本講演では、2023年に国際標準化されたISO 4768に基づくバイオフィルム評価法を中心に、実用的かつ先進的な抗バイオフィルム材料開発の最新動向を具体例とともに分かりやすく解説します。

【習得できる知識】

• バイオフィルムの基礎知識とその形成メカニズム
• バイオフィルムが引き起こす工業的・社会的課題
• ISO 4768に基づく抗バイオフィルム性の評価法とその活用方法
• 学術的評価手法と工業的試験法の違いと適用範囲
• 抗バイオフィルム材料の設計指針と実例(ポリマー、金属イオン、表面処理など)
• 材料開発における課題と今後の研究・産業応用の展望


【第3講】 抗菌・抗バイオフィルム製品の開発と実用化

【時間】 14:10-15:25

【講師】就実大学 薬学部薬学科 / 准教授 山田 陽一 氏

【講演主旨】

 細菌は、自身を守り、物質の表面に定着するために「バイオフィルム」と呼ばれる粘着性の高い構造を作ります。バイオフィルムの形成を防ぐことは、工業設備の劣化防止、環境保護、感染症対策に役立ちます。本講演では、講師らが発見した抗菌・抗バイオフィルム効果を有するアビエチン酸系化合物について紹介します。また、産学連携を通じた実用化の取り組みや、将来的な応用の可能性についても紹介します。抗菌・抗バイオフィルム技術の発展により、よりクリーンで安全な生活環境や産業・医療現場の実現を目指します。



【プログラム】

はじめに

1.微生物(細菌)の基礎知識
 ①細菌の特徴
 ②バイオフィルム

2.抗菌・抗バイオフィルム形成物質に関する研究
 ①アビエチン酸系化合物の抗菌効果
 ②アビエチン酸系化合物の抗バイオフィルム効果

3.抗菌・抗バイオフィルムの実用化事例 ―産学連携による「抗菌シート」の開発―
 ①抗菌シートの原理と効果
 ②抗菌シートの活用

4.今後の展望 ―産学連携による知財化・実用化―
 ①抗バイオフィルム樹脂の開発・試作
 ②微生物対策の展望

【質疑応答】



【キーワード】

抗菌、抗バイオフィルム、アビエチン酸、コーティング、社会実装、産学連携、製品開発

【講演のポイント】

積極的に共同研究を行い、講師の専門とする微生物の知見と共同研究先の技術を組み合わせることで、新技術や知財を考案してきた。最近では、産業技術総合研究所との共同研究の成果を「繊維やシートにも短時間で抗ウイルス薬剤をコーティング」としてプレスリリースした。

【習得できる知識】

・バイオフィルムの問題点
・抗菌・抗バイオフィルム物質の利用とその波及効果


【第4講】 マイクロプレートを用いた新たなバイオフィルム評価方法

【時間】 15:35-16:20

【講師】株式会社同仁化学研究所 開発部部長 中久保 政一 氏

【講演主旨】

 バイオフィルムは、微生物とその代謝物である細胞外多糖等から構成される集合体で、あらゆる環境に存在しています。近年、バイオフィルム形成阻害能を有する薬剤や、食品成分の探索が注目を集めており、また、素材に形成されるバイオフィルムの量やバイオフィルム形成阻害能を有する薬剤を評価するニーズも増えています。ただ、既存の方法では、洗浄操作等でバイオフィルムが剥がれて測定値にばらつきが出る、複数のサンプルや条件での多検体測定が出来ない、水に浮くような浮力のある素材での評価が出来ない等の課題がありました。弊社ではそれらの課題を解決した新たなバイオフィルム評価方法を開発しましたので、紹介致します。



【プログラム】

1. バイオフィルム測定における課題と注意点

2. バイオフィルム形成量・形成阻害測定

3. バイオフィルム内微生物の生存率や活性度合測定

4. 任意の素材におけるバイオフィルム形成量・形成阻害測定

【質疑応答】



【キーワード】

バイオフィルム、微生物、細胞外多糖類、形成阻害、薬剤処理、食品、農業、歯科、洗剤、抗菌コーティング、創傷被覆材、抗バイオフィルム、評価方法、多検体処理、スライム、プラーク、歯垢、ぬめり、クリスタルバイオレット

【講演のポイント】

お風呂場の赤いぬめりや歯の歯垢など、実はみんな知っているあいつがバイオフィルムです。ただ、悪いイメージの多いバイオフィルムも、農業利用(根粒菌の共生)、環境浄化等への活用も検討される良い一面も持っています。これら多岐にわたるバイオフィルム研究ですが、評価が面倒で、多検体処理が出来ませんでした。今回、画期的な方法にて、それを解決しました。バイオフィルムに興味のある方は、是非ご参加下さい。

【習得できる知識】

・バイオフィルムを研究するための、タイパの良い(簡便・正確・多検体処理出来る)方法をご紹介いたします。
・バイオフィルム研究をこれから始める方も、これまでやってきた方にも参考になる内容になっております。

詳細

受講対象者の職種/職位
本テーマに関心のあるに携わる研究開発者・技術者・事業担当者
受講レベル
初~中級者向け
※受講レベルについて
受講についての補足
※領収書をご希望の方は、ご購入後にDeliveru(デリバル)にログインをして、領収書をダウンロードしてください。

※当講座では、同一部署の申込者様からのご紹介があれば、何名でもお1人につき16,500円で追加でお申し込みいただけます (申込者様は正規料金、お2人目以降は16,500円となります)。
2名以上の場合は、ファシオ・セミナー事務局までご連絡ください。
質問方法
セミナー担当 webinar@andtech.co.jp
配布資料
なし
※資料がある場合、動画の視聴ページからダウンロードができます。
※視聴期間の終了後はダウンロードできなくなります。
修了証の発行
なし
※「あり」の場合、動画の視聴ページからダウンロードができます。
※視聴期間の終了後はダウンロードできなくなります。
提供方法
Zoom配信

講師のプロフィール

講師名
第1部  無所属  麻布大学 / 名誉教授  古畑 勝則 氏 第2部  株式会社BEL  代表取締役社長 兼 大阪大学 特任教授 / 名古屋大学 客員教授  兼松 秀行 氏 第3部  就実大学  薬学部薬学科 / 准教授  山田 陽一 氏 第4部  株式会社同仁化学研究所  開発部部長  中久保 政一 氏
経歴
第1部  無所属  麻布大学 / 名誉教授  古畑 勝則 氏

第2部  株式会社BEL  代表取締役社長 兼 大阪大学 特任教授 / 名古屋大学 客員教授  兼松 秀行 氏

1981年名古屋大学金属学科卒業
1983年名古屋大学大学院工学研究科金属工学及び鉄鋼工学専攻前期課程修了(修士)
1986年同上後期課程単位所得退学
1986年名古屋大学工学部金属学科助手
1989年博士(課程,工学)名古屋大学
1990年大阪大学工学部材料開発工学科助手
1992年鈴鹿工業高等専門学校金属学科助手
1994年同講師
1997年同助教授
2007年同教授
2008年 米国Clarkson大学,韓国Yonsei大学客員教授
2019年 名古屋大学未来社会創造機構客員教授(兼任,現在に至る)
2021年 大阪大学大学院工学研究科マテリアル生産科学専攻特任教授(兼任,現在に至る)
2024年 株式会社BEL代表取締役(現在にいたる)

第3部  就実大学  薬学部薬学科 / 准教授  山田 陽一 氏

2006年 岡山大学大学院自然科学研究科 博士研究員
2007年 米国オクラホマ大学 博士研究員
2011年 立命館大学薬学部 助教
2015年 就実大学薬学部 助教
2020年 就実大学薬学部 講師
2023年 就実大学薬学部 准教授

第4部  株式会社同仁化学研究所  開発部部長  中久保 政一 氏

1990年4月~1993年3月 宮崎県立都城泉ヶ丘高校
1993年4月~1997年3月 国立熊本大学応用化学科
1997年4月~1999年3月 国立熊本大学大学院自然科学研究科物質生命化学
1999年4月~現在    株式会社同仁化学研究所 
*2002年02月~2004年07月 天津外国語学院、上海交通大学留学
*2011年11月~2016年03月 東仁化学科技(上海)有限公司 董事総経理
*2015年07月~2022年05月 マーケティング部部長
*2022年07月~現在     開発部部長
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