※2025年2月3日に収録しました。
講師:上内 紀裕 氏 司法書士法人カナリヤ 代表社員
~ 時間の経過と信託契約書の見直し依頼から見えてきた過去案件の実体 ~
平成18年に信託法が改正され、18年が経過しました。判例や先例が無い中、各分野の専門家が知恵を絞り、試行錯誤を繰り返しながら今の家族信託を確立してきたわけですが、時間の流れと共に、判例が生まれ、また税務上の運用も変化してきています。
また、“家族信託は儲かる”そんな風潮とともに大量に組成された信託がフォローもされず置き去りになってしまっている実態も見受けます。
家族信託の設定はスタートに過ぎず、出口戦略の実現がゴールですから、過去の案件が想定外の状況の変化により、クライアントの真の要望が叶わない事態につながってしまっている可能性があります。
本セミナーでは、過去に組成した案件はもとより、家族信託のセカンドオピニオンから見えてきたリアルな事例を可能な限り解説いたします。
弊社も含め、皆様の今後の対策や案件管理フローの見直しのきっかけとなれば幸いです。
【プログラム】
1. 家族信託組成プレイヤーの責任 ~令和3年9月17日東京地裁判決の再確認~
2. 法令上、税務上の変更点 ~遺留分論争の現在、空家3,000万特別控除~
3. 信託組成失敗事例
・大規模療養施設修繕工事停止事例
・信託終了時の帰属権利者混迷事例
・自宅信託目的不達成事例
・受益者の認知症悪化により信託終了事例
・株式信託の安易な組成が事業承継に影響を及ぼした事例
4. 今後想定されるリスクとトラブル回避のために提案時に留意すべきポイント