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触覚センシングの最新技術動向および触覚センサ・評価システムの開発・実用化事例

対象の触覚と質感を空間的に分布として可視化できる全く新しい高分解能触覚センサ、CEATEC2023国際展示会において「CEATEC AWARD2023デバイス部門グランプリ」を受賞した各種の手触り感センシング技術を紹介!
質問OK 初~中級者向け [N]
44,000 (税込)
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4時間55分 詳細へ
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イベント概要

★2024年3月27日WEBでオンライン開講。香川大学 高尾氏、⼭形⼤学 野々村氏、新潟大学 寒川氏の3名が触覚センシングの最新技術動向および触覚センサ・評価システムの開発・実用化事例について解説する講座です。

■注目ポイント

★対象の触覚と質感を空間的に分布として可視化できる全く新しい高分解能触覚センサ、CEATEC2023国際展示会において「CEATEC AWARD2023デバイス部門グランプリ」を受賞した各種の手触り感センシング技術を紹介!

カリキュラム/プログラム

【本セミナーの主題および状況・本講座の注目ポイント】

■本セミナーの主題および状況

★【触覚センシング】→物体の触れる感触や圧力、振動などの情報を検知し、理解する能力。

★【触覚センサ】→触れた物体の特性を検知し、電気信号に変換する部品。

★触覚センシングはロボティクス、人間と機械のインタラクション、医療分野など様々な応用分野で重要。


■注目ポイント

★ヒトが「さらさら」「しっとり」「なめらか」等の多彩な触感を感じる理由を最先端の触覚センシングシステムを用いた研究成果に基づいて紹介!

★2000年代半ばからMEMS技術を用いた触覚センサの研究開発に従事している講演者が

      触覚センサの課題解決の一つとして開発している触覚センサチップについて解説!

講座担当:牛田孝平

≪こちらの講座は、WEB上での開催のオンライン講座になります≫

【第1講】 高分解能触覚センシングで実現する 指先以上の感覚と柔らかさ・温もり感の分布の可視化(仮題)

【時間】 10:45-12:00

【講師】国立大学法人香川大学 創造工学部/教授,微細構造デバイス統合研究センター/センター長 高尾 英邦 氏

【講演主旨】

 本講演では、私達が感じている対象の触覚と質感を空間的に分布として可視化できる全く新しい高分解能触覚センサと、それを用いた各種の手触り感センシング技術※を紹介します。今日、指先であればすぐに分かる対象の違いや変化、質感をセンシングすることさえままならないのが触覚技術の現状です。そこで私達は柔軟な皮膚が知ることのできる「手触り感」を可視化、数値化可能な高分解能触覚センサとセンシングシステムを国家プロジェクト(JST-CRESTならびにA-STEP)で開発し、大きく実用化へと近づけました。今回、その技術のデモンストレーションを行うとともに、様々な対象から指先が感じる手触り感をセンシングすることの応用と市場への展開について紹介します。
※本技術はCEATEC2023国際展示会において「CEATEC AWARD2023デバイス部門グランプリ」を受賞しています。

【プログラム】

1.私たちが触覚質感を「診る」方法
  1.1 センシングとセンサの役割
  1.2 センシングと人間の感情の関係
2.触覚センシングの関連技術とその現状
  2.1 触覚センサの各種製造技術について
  2.2 触覚センサの現状と応用について
  2.3 「手触り感」定量化の現状と最新技術について
3.高分解能触覚センシングを「ナノ触覚センサ」で実現
  3.1 指先が取得する「やわらかさ」のモデリング
  3.2 ナノ触覚センサが持つ唯一無二の性能とは
  3.3 ナノ触覚センサの進化と深化
  3.4 ナノ触覚センサによる高分解能触覚センシング技術
4.自由に持ち運べて手触り感を可視化できる「手触り感スキャナー」
  4.1 指先を模倣する高分解能触覚センシングシステムの構成
  4.2 手触り感をスキャンして可視化する装置と動作のデモ(動画)

【質疑応答】

【第2講】 多彩で繊細な手触りを評価する触覚センシングシステムを実用化~化粧品・自動車・繊維・バーチャルリアリティに応用展開~

【時間】 13:00-14:15

【講師】⼭形⼤学 学術研究院/教授 野々村 美宗 氏

【講演主旨】

 モノの手触りは化粧品・日用品・繊維から自動車・ロボット・VRまでさまざまな商品・システムやこれらを構成する原料・材料を開発する上で重要な評価項目となっており、触った瞬間に魅力が伝わったり、触れるほどに好ましく感じられるものを作り出すことが求められています。しかし、実際にはモノの手触りを的確に評価し、商品の設計に反映するために苦労されていることが多いのではないでしょうか?

 本セミナーでは、ヒトがなぜ「さらさら」「しっとり」「なめらか」等の多彩な触感を感じるのかを、私たちが開発した最先端の触覚センシングシステムを用いた研究成果に基づいてお話しします。また、化粧品・日用品・繊維・塗料・自動車分野と関連する原料・材料の手触り評価とこれを利用した商品開発の事例を紹介します。明日から開発の現場で使えるテクニックをと説明しますので、ぜひご参考ください。

【プログラム】

1.商品・材料開発における触覚センシングの重要性
2. ヒトはなぜ多彩な触感を感じるのか?
・ヒトそっくりの指モデル・人工皮膚をつけただけで触感評価の制度が向上?
・ヒトの自然で滑らかな動きを再現するバイオミメティック触覚センシング
・「しっとり」「さらさら」「ぬくもり」・・・ 多彩な感覚が発現する物理的なメカニズム
3. 化粧品・化粧品原料の手触り評価
・スキンケア・トリートメントの効果も一目瞭然? ヒト皮膚・毛髪の摩擦ダイナミクス
・商品の微妙な違いを識別するメイクアップ化粧料の摩擦ダイナミクス
4. 日用品の手触り評価
・植物油脂を塗布した木材の自然な仕上がりとなめらか触感
・毛並みをなめらかにするペット用クレンジングシート
5. 繊維の手触り評価
・繊維の風合いを総合的に評価する「KAWABATA EVALUATION SYSTEM」
・濡れてないのになぜ感じる? 布地の「ぬめり」と「しっとり」
・微妙な感覚を評価する 濡れた布地の触った瞬間のヒンヤリ感の定量化

【質疑応答】

【キーワード】

触覚 摩擦 センシング 化粧品 日用品 繊維

【講演のポイント】

2023年5月に実用化された最新の触覚センシングシステムを紹介します。化粧品・化学・自動車業界で注目を集めているだけでなく、メディアでも多数紹介されています。
【トレたま】”手触り”を見える化する測定機:ワールドビジネスサテライト(WBS):テレビ東京
「さらさら」「べたべた」手ざわり数値化 山形大など測定機開発 | 毎日新聞

【習得できる知識】

・触覚認知のメカニズム
・触覚センシング
・触覚に着目した商品開発の事例

【第3講】 超小型・軽量な触覚センサチップの開発と触り心地の定量的評価

【時間】 14:25-15:40

【講師】新潟大学 工学部/准教授 寒川 雅之 氏

【講演主旨】

 近年、視覚・触覚に次ぐ第3の感覚情報として触覚の伝送・再現が注目されています。しかし、視覚・聴覚とは異なり、そのデータ化のための触覚センサはサイズやコスト、機能面等における課題により、汎用的に広く使われているものはまだありません。また、触覚は押圧感や摩擦感、振動感、温冷感が複合した感覚であり、よりリアリティの高い再現のためには、これらを同時にセンシングする必要があります。本講演では、触覚センサの現状を概観して課題を認識し、それを解決するための一つとして講演者らが開発しているMEMS技術を用いた触覚センサチップについて解説します。また、このセンサを様々な材質や皮膚などの触り心地の違いの評価に応用した例についても紹介します。

【プログラム】

1 触覚とそのセンシング技術
 1.1 触覚と期待される応用分野
 1.2 人の触覚について
 1.3 これまでの触覚センサ技術とその課題
 1.4 MEMSを用いた触覚センサの技術動向
2 MEMS技術を用いた触覚センサチップ
 2.1 基本構造と検知原理
 2.2 他方式との比較
 2.3 センサの設計と動作解析
 2.4 多軸力検知手法
 2.5 触覚センサの複合機能化(光(近接)検知、温冷検知)
 2.6 センサの実装とプロトタイピング
3 触覚センサチップの「触り心地」評価への応用展開
 3.1 さまざまな分野における触感の重要性
 3.2 従来の触感評価手法と課題
 3.3 物体把持時の接触感覚センシング
 3.4 触覚センサを用いたアクティブタッチ計測
 3.5 複合機能化触覚センサによるマルチモーダル質感計測
 3.6 触診における触り心地のデータ化
 3.7 触覚センサ・ディスプレイシステムによる触感の再現
4 触覚センサの社会実装に向けた取り組み

【質疑応答】

【キーワード】

MEMS、押圧感、摩擦感、振動感、温冷感、近接覚センサ、手技データ化、触診、触覚再現

【講演のポイント】

 講演者らは2000年代半ばからMEMS技術を用いた触覚センサの研究開発に着手し、長年、様々な技術的課題をクリアしながら成果を積み重ね、現在はベンチャーを起業しサンプル品の提供も始めており、実用化の一歩手前まで来ています。その中で培った知識と経験から、センサの検知素子から実装部分まで自分たちで設計・試作を行うことができることが強みであり、実際の触覚センサデバイス開発にまつわるディープなお話をしたいと考えています。

【習得できる知識】

・現状の触覚センサにおける課題とその解決方法のヒント
・人間の触覚とその再現のためにデータ化すべき感覚情報
・MEMS技術の概要とそれを触覚センサに用いることの強み
・触覚センサチップの仕組みとコスト・機能面での優位性
・触感定量化に向けた触覚センサの使い方と試用方法

視聴期間/スケジュール

ライブ配信は終了しました。
2024/03/27 15:40 に終了

詳細

受講対象者の職種/職位
本テーマに関心のあるに携わる研究開発者・技術者・事業担当者
受講レベル
初~中級者向け
※受講レベルについて
受講についての補足
※領収書をご希望の方は、ご購入後にDeliveru(デリバル)にログインをして、領収書をダウンロードしてください。

※当講座では、同一部署の申込者様からのご紹介があれば、何名でもお1人につき11,000円で追加でお申し込みいただけます (申込者様は正規料金、お2人目以降は11,000円となります)。
2名以上の場合は、ファシオ・セミナー事務局までご連絡ください。
質問方法
セミナー担当 webinar@andtech.co.jp
配布資料
なし
※資料がある場合、動画の視聴ページからダウンロードができます。
※視聴期間の終了後はダウンロードできなくなります。
修了証の発行
なし
※「あり」の場合、動画の視聴ページからダウンロードができます。
※視聴期間の終了後はダウンロードできなくなります。
提供方法
Zoom配信

講師のプロフィール

講師名
第1部  国立大学法人香川大学  創造工学部/教授,微細構造デバイス統合研究センター/センター長  高尾 英邦 氏 第2部  ⼭形⼤学  学術研究院/教授  野々村 美宗 氏 第3部  新潟大学  工学部/准教授  寒川 雅之 氏
経歴
第1部  国立大学法人香川大学  創造工学部/教授,微細構造デバイス統合研究センター/センター長  高尾 英邦 氏

1991年 国立高松工業高等専門学校電気工学科卒業
1993年 国立豊橋技術科学大学工学部電気・電子工学課程卒業
1995年 国立豊橋技術科学大学大学院工学研究科電気・電子工学専攻修了
1998年 国立豊橋技術科学大学大学院工学研究科電子・情報工学専攻修了
1998年 博士(工学)豊橋技術科学大学
1998年 日本学術振興会 特別研究員(PD)
1999年 豊橋技術科学大学 助手
2005年 豊橋技術科学大学 助教授 (2007年より准教授に改称)
2009年 香川大学 准教授
2014年 香川大学 教授/ 微細構造デバイス統合研究センター長(現職)
2015年-2020年 JST-CREST研究代表者(ナノエレ領域)
2020年-現在 JST-CREST研究代表者(情報担体領域)

第2部  ⼭形⼤学  学術研究院/教授  野々村 美宗 氏

第3部  新潟大学  工学部/准教授  寒川 雅之 氏

1998年 和歌山工業高等専門学校電気工学科 卒業
2000年 大阪大学基礎工学部電気工学科 卒業
2002年 大阪大学大学院基礎工学研究科物理系専攻博士前期課程 修了
2005年 大阪大学大学院基礎工学研究科物理系専攻博士後期課程 修了、博士(工学)
2005年 大阪大学大学院基礎工学研究科 特任研究員
2007年 大阪大学大学院基礎工学研究科 特任助教
2007年 大阪大学基礎工学研究科 助教
2013年 新潟大学工学部 助教
2016年 新潟大学工学部 准教授
2020年 Con-Tact株式会社 取締役技術部長