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2024/07/16(火) 13:00 ON AIR

【3か月連続・オンライン学習講座】ブリード・ブルーム防止技術入門講座

 高分子工業材料関連分野の業務を新たに担当する方々を対象にブリード・ブルーム現象の基礎的知識を伝授!
質問OK 初~中級者向け [N]
55,000 (税込)
9時間0分 詳細へ
2024/07/15 17:00 まで
pcmUoAVb

イベント概要

★オンライン(WEB)を使った新感覚のWEB講座+通信教育サービス!毎月1回、全3回の講座コースでこの料金で受講可能です。

★本講座では、高分子工業材料関連分野の業務を新たに担当する方々を対象にブリード・ブルーム現象の基礎的知識を伝授!

★個別レッスンのようなマンツーマン感覚で講義を見て聴いて理解が深まる企業向けオンライン学習サービス!

★3か月にわたり毎月一回、講師から直接、会話(LIVE)で講義を学べます!

★各回ごとに指導の質問回答および総合質疑後、時間内であれば講師と受講者間での個別・自由議論も行えます!

カリキュラム/プログラム

【全体スケジュール】

【予定】
第1講 7月16日(火)  13:00~16:00
第2講 8月20日(火)  13:00~16:00
第3講 9月17日(火)  13:00~16:00

【時間】 13:00-16:00

【講師】元住友化学 株式会社AndTech 技術顧問 今井 昭夫 氏

【講演主旨】

【第1回】ブリード・ブルーム現象の理解
 高分子材料の成形品の表面に、基材とは異なる液状または固体の漏出が発生することがあり、品質クレームになる場合も多い。このブリード・ブルーム現象は、高分子材料の種類や製品の保管環境により発生の度合いが異なり、原因の解析から防止対策処方の立案まで、担当者を長期間悩ませる現象の一つである。本講座では、高分子工業材料関連分野の業務を新たに担当する方々を対象にブリード・ブルーム現象の基礎的知識を提供する。第1講では、ブリード・ブルーム現象の発生機構についての基本的な考え方を解説する。
【第2回】ブリード・ブルーム防止技術の基礎知識
 高分子(樹脂・ゴム)材料からのブリード・ブルーム成分が判明し、防止対策処方を選定する際には、第1講で示した溶解度および拡散速度の双方を考慮する必要がある。基本はブリード・ブルーム成分の量を減らすことと、拡散速度を低下させて拡散に要する時間の長大化を図ることである。第2講ではこの考え方に沿って、いくつかの対策処方につき紹介する。

【第3回】ブリード・ブルーム現象の活用による製品設計
 高分子材料からのブリード・ブルーム現象を積極的に利用して、材料設計を行うことにより、コントロールリリース材料などの設計開発も可能となる。第3講では、第1講、第2講で習得した知識を前提に新たな機能性材料を設計する手法について解説し、実例紹介も行う。



【プログラム】

【第1回】ブリード・ブルーム現象の理解
(日時:7月16日(火) 13:00-16:00 、学習時間:3時間)

1. ブリード・ブルーム現象について
 1-1. ブリードとは何か?
 1-2. ブルームとは何か? 
 1-3. ブリード・ブルームする成分には どのような種類があるのか?
2. 開発実務におけるブリード・ブルーム現象への対処法
 2-1. 成形不良とブリード・ブルーム現象の見分け方
 2-2. ブリード・ブルームと高分子材料の分子構造
  (1)分子量分布
  (2)組成や規則性の分子間分布
  (3)高分子材料の構造の組織階層
3. ブリード・ブルーム発生機構の理論
 3-1. 飽和溶解度と過飽和溶解度
 3-2. 基材中の溶解度を決定する因子
 3-3. 溶解性パラメーターについて
 3-4. 溶解成分の拡散
4. ブリード・ブルーム成分の同定と解析:
 4-1. 成形品表面での分析
 4-2. ブリード・ブルーム物の分離分析
  (1)分離抽出
  (2)機器分析
5. 演習
【演習回答・内容への質疑応答】

【第2回】ブリード・ブルーム防止技術の基礎知識
(日時:8月20日(火) 13:00-16:00、学習時間:3時間)

1. 樹脂・ゴム材料におけるブリード・ブルーム現象の制御
 1-1. 添加剤の種類と処方
  (1)添加剤の化合物の例
  (2)充填剤・添加剤・配合材料の変質・劣化現象
1-2. ブリード・ブルーム成分の種類
  (1)高分子の分子鎖構造分布と凝集・高次構造の分布
1-3. 樹脂・ゴム材料におけるブリード・ブルーム防止技術
  (1)高分子材料の劣化とブリード
  (2)加水分解による樹脂材料物性の劣化
  (3)樹脂材料の劣化防止対策
  (4)アロイ化・相容化剤による劣化防止策
  (5)ポリマーアロイ化による性能向上・劣化防止とモルフォロジ―
  (6)表面処理による劣化防止策
2. ブリード・ブルーム防止技術や処方の検討実例
 2-1. ポリマー種毎のブリード防止技術の実例
  (1)ポリエチレン
  (2)ポリプロピレン
  (3)ジエン系ゴム
  (4)オレフィン系ゴム
 2-2. 一般的なブリード・ブルーム防止技術
  (1)添加剤量の低減処方
  (2)添加剤の飽和溶解度の向上
  (3)添加剤の拡散速度の抑制
  (4)ゴム素材中への添加剤保持助剤の添加
  (5)樹脂・ゴム素材の高次構造の利用と多層化
3. 演習
【演習回答・内容への質疑応答】

【第3回】ブリード・ブルーム現象の活用による製品設計
(日時:9月17日(火) 13:00-16:00、学習時間:3時間)

1. ブリード・ブルーム現象の制御と活用
 1-1. ブリード・ブルーム制御による機能発現
  (1)帯電防止剤
  (2)滑剤
 1-2. ブリード制御による商品設計
  (1)コントロールリリース機能を有する高分子製品
2. 新規な樹脂材料におけるブルーム・ブリード制御
 2-1. ポリマーアロイ・モルフォロジー設計理論の応用
  (1)ポリマーアロイのモルフォロジ―形成技術の利用
  (2)相容化剤の設計
 2-2. 相溶性制御と樹脂・ゴム材料設計 
  (1)ナノレベルの分散を利用した新規粘弾性材料
3. まとめ:ブリード・ブルーム防止技術の個別対策
4. 演習
【演習回答・内容への質疑応答】

視聴期間/スケジュール

以下の期間でライブ配信を行ないます。
ライブ配信1:2024/07/16 13:00 から 2024/07/16 16:00 まで
ライブ配信2:2024/08/20 13:00 から 2024/08/20 16:00 まで
ライブ配信3:2024/09/17 13:00 から 2024/09/17 16:00 まで

詳細

受講対象者の職種/職位
本テーマに関心のあるに携わる研究開発者・技術者・事業担当者
受講レベル
初~中級者向け
※受講レベルについて
受講についての補足
※領収書をご希望の方は、ご購入後にDeliveru(デリバル)にログインをして、領収書をダウンロードしてください。

※当講座では、同一部署の申込者様からのご紹介があれば、何名でもお1人につき11,000円で追加でお申し込みいただけます (申込者様は正規料金、お2人目以降は11,000円となります)。
2名以上の場合は、ファシオ・セミナー事務局までご連絡ください。
質問方法
セミナー担当 webinar@andtech.co.jp
配布資料
なし
※資料がある場合、動画の視聴ページからダウンロードができます。
※視聴期間の終了後はダウンロードできなくなります。
修了証の発行
なし
※「あり」の場合、動画の視聴ページからダウンロードができます。
※視聴期間の終了後はダウンロードできなくなります。
提供方法
Zoom配信

講師のプロフィール

講師名
元住友化学  株式会社AndTech 技術顧問  今井 昭夫 氏
経歴
1973 年 住友化学工業(株) (現 住友化学㈱ )入社
  新規合成ゴム材料(省燃費タイヤ用S-SBRのポリマー構造設計、製造プラント設計)の開発、 オレフィン重合触媒(チ―グラーナッタ触媒、メタロセン触媒)の開発、ポリマーアロイ(TPO,TPV,エンプラアロイ)の開発に従事、研究グループマネージャーを経て、事業部長、研究所長を歴任
2006 年 12 月 住友化学㈱ 理事・石油化学品研究所長に就任
2011 年 3月 同社 退職
2011 年 6月 日本エイアンドエル㈱代表取締役社長 就任
2011 年 4 月~ 日本エイアンドエル㈱代表取締役社長 兼 新製品開発グループ統括役員
として 機能性樹脂・ゴム 新製品開発を指導。
2014 年6月 日本エイアンドエル㈱社長 退任、同社顧問に就く。
この間、 2011 年 公益社団法人 高分子学会 フェローに就任
2015 年より 日本エイアンドエル退職後、コンサルタント業を開始。
また、公的機関からの要請で、下記を 継続中。
2008 年~ 北海道大学大学院 工学研究院 非常勤講師
2011 年~ 一般社団法人日本ゴム協会 関西支部、 関西ゴム技術研修所 講師
2016 年 (株)AndTech 顧問に就任。国内外の企業、研究機関において、技術指導
事業開発コンサルティング、講演会講師、化学経済誌に著述活動など行う
現在に至る