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自動車のマルチマテリアルの接着技術および各種接着剤の開発動向

自動車メーカーにおけるマルチマテリアルの接着技術、異種材料接着の高速化と耐久性向上 、変成シリコーン系接着剤と自動車分野、 異種材料接着用途への応用、自動車のマルチマテリアル化に向けた高強度ウレタン系接着剤の開発等について解説!
質問OK 初~中級者向け [N]
55,000 (税込)
販売終了
6時間15分 詳細へ
終了
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イベント概要

★2024年3月26日WEBオンライン開講。山根健オフィス 山根氏、東亜合成株式会社 安藤氏、セメダイン株式会社 小林氏、シーカ・ジャパン株式会社 松木氏の先生の4名講師から、自動車のマルチマテリアルの接着技術および各種接着剤の開発動向のテーマをもとに解説する講座です。

■本講座の注目ポイント

★自動車メーカーにおけるマルチマテリアルの接着技術、異種材料接着の高速化と耐久性向上 、変成シリコーン系接着剤と自動車分野、 異種材料接着用途への応用、自動車のマルチマテリアル化に向けた高強度ウレタン系接着剤の開発等について解説!

カリキュラム/プログラム

【本セミナーの主題および状況・本講座の注目ポイント】

■本セミナーの主題および状況
★自動車メーカーにおけるマルチマテリアルの接着技術、異種材料接着の高速化と耐久性向上 、変成シリコーン系接着剤と自動車分野、 異種材料接着用途への応用、自動車のマルチマテリアル化に向けた高強度ウレタン系接着剤の開発等について解説!

■本講座の注目ポイント
★今日の自動車に係る最大の課題は,走行時に排出される地球温暖化物質(CO2)の大幅な削減を求める規制に対応することであり,これまでもパワートレインの改良を始めとした対策が行われてきた。一方,車用の軽量化も進んできており,特に量産車では,「適材適所」のマルチマテリアル採用が進み,その接合に接着の導入が進んでいる。
薄肉鋼板同士から始まり、異種金属、樹脂同士、金属と樹脂それぞれに必要な接合接着技術を紹介する。

★瞬間接着剤として知られるシアノアクリレート系接着剤は、短時間硬化以外にも様々な特徴があり、幅広い用途で使われている。また、瞬間接着剤の市場をさらに広げるために新しい機能の付与や、従来のシアノアクリレート系接着剤の限界を超えるための様々な接着剤とのハイブリッド化が研究されている。
本講演では、シアノアクリレート系接着剤の短時間硬化と広範な接着性を維持しながら、弾性接着剤の柔軟性と接着耐久性を取り入れたハイブリッド弾性瞬間接着剤について、その技術概要と接着性能、自動車分野への応用などについて紹介する。

★電気自動車(EV)の燃費向上の手段の一つに軽量化があり、そのために従来の鋼材とは異なる非鉄金属(アルミ材等)や樹脂(繊維強化プラスチック等)が材料として検討される例が近年多くみられる。それら異種材料の接合にあたっては一般的な溶接を行うことができないため、ボルトやリベットといった機械締結や接着剤での接合が選択される。
本講座では、異材接合に適した接着剤として変成シリコーン系接着剤に代表される弾性接着剤を紹介する。

★接着用途に用いられるポリウレタンは、非フォームのポリウレタン需要(CASE)のA(Adhesive)やS(Sealant)を担うことで知られ、異材接合化の進む自動車製造においても車体軽量化への寄与等で、コネクテッド(Connected)、自動化(Autonomous/Automated)、シェアリング(Shared)、電動化(Electric)のCASE潮流に貢献する素材のひとつでもある。                                                         本講演では、多様な原料系の選択から多彩な設計が可能なポリウレタンの特質に触れたうえで、自動車用途での接着剤としてのポリウレタンの応用事例を紹介したい。

講座担当:齋藤順

≪こちらの講座は、WEB上での開催のオンライン講座になります≫


【第1講】 自動車メーカーにおけるマルチマテリアルの接着技術

【時間】 10:45-12:00

【講師】山根健オフィス 代表 山根 健 氏

【講演主旨】

今日の自動車に係る最大の課題は,走行時に排出される地球温暖化物質(CO2)の大幅な削減を求める規制に対応することであり,これまでもパワートレインの改良を始めとした対策が行われてきた。一方,車用の軽量化も進んできており,特に量産車では,「適材適所」のマルチマテリアル採用が進み,その接合に接着の導入が進んでいる。
薄肉鋼板同士から始まり、異種金属、樹脂同士、金属と樹脂それぞれに必要な接合接着技術を紹介する。

【プログラム】

1.自動車を取り巻く課題
  1.1 CO2規制とCAFE
  1.2 次世代型パワートレインの導入
2.車体軽量化のための材料転換
  2.1 鋼鉄車体
  2.2 軽金属車体
  2.3 樹脂車体
  2.4 マルチマテリアル車体
3.自動車に係る接着技術
  3.1 従来の自動車部材接着
  3.2 鉄鋼車体の接着
  3.3 異種部材の接着
  3.4 樹脂部材の接着
  3.5 BMW7シリーズ車体における接着剤適用
4.軽量化研究
5.今後の接着技術への期待
質疑応答

【キーワード】
塗装乾燥時に完成する接着、異種金属電位差対応、無溶媒接着、樹脂接着前処理、ロボットによる接着剤塗布、接着剤および接着面に加わる応力

【講演者のポイント】
自動車の運転性評価の観点から車体の動的性能に貢献する材料および接合・接着技術を観察してきた。
特に軽量化が重要なスポーツカーや電気自動車には新材料の先行導入が積極的に行われ、その材料にとって最適な接合・接着技術が提案され、導入された。
特に、CFRP車体を量産車で初めて採用したBMW i3では、接着が多用されている。このプロジェクトでの検討、実施した接着技術について詳細に紹介する。

【習得できる知識】

自動車に用いられている接着技術動向

【第2講】 異種材料接着の高速化と耐久性向上 - ハイブリッド弾性瞬間接着剤

【時間】 13:00-14:00

【講師】東亞合成株式会社 名古屋クリエイシオR&Dセンター 基盤コア技術研究所/主査 安藤 勝 氏

【講演主旨】

瞬間接着剤として知られるシアノアクリレート系接着剤は、短時間硬化以外にも様々な特徴があり、幅広い用途で使われている。また、瞬間接着剤の市場をさらに広げるために新しい機能の付与や、従来のシアノアクリレート系接着剤の限界を超えるための様々な接着剤とのハイブリッド化が研究されている。
本講演では、シアノアクリレート系接着剤の短時間硬化と広範な接着性を維持しながら、弾性接着剤の柔軟性と接着耐久性を取り入れたハイブリッド弾性瞬間接着剤について、その技術概要と接着性能、自動車分野への応用などについて紹介する。

【プログラム】

1.瞬間接着剤成分と弾性接着剤成分とのハイブリッド化
  1.1 ハイブリッドの各成分について
  1.2 接着剤における海島型の相分離構造
  1.3 硬化メカニズムについて
2.接着性能と硬化物特性
  2.1 接着強度の立ち上がり,硬化速度
  2.2 硬化物の力学的性質
  2.3 接着強度,接着耐久性
  2.4 耐冷熱サイクル性
  2.5 動的粘弾性,変形追従性
3.ハイブリッド弾性瞬間接着剤の用途
質疑応答

【キーワード】

シアノアクリレート、瞬間接着剤、変成シリコーン、弾性接着剤、反応誘起相分離

【講演者ポイント】

瞬間接着剤は硬化物のTgが140℃程度と高く硬脆い性質を有するため、剥離強さが低く、衝撃にも弱い。従来、瞬間接着剤の柔軟化には多量の柔軟成分の配合が必要であり、瞬間接着性や耐久性を犠牲にする必要があった。
講演者らが開発した独自のハイブリッド技術は、瞬間接着性を維持したまま弾性接着剤レベルの柔軟化に成功、高い耐久性と柔軟性を有する瞬間接着剤として自動車用などに展開した。

【習得できる知識】

瞬間接着剤の特徴と基礎物性、弾性接着剤とのハイブリッド化技術のポイント、弾性瞬間接着剤の各種物性と接着性能

【第3講】 変成シリコーン系接着剤と自動車分野、 異種材料接着用途への応用

【時間】 14:15-15:30

【講師】セメダイン株式会社 技術本部 研究開発部 開発グループ 開発第五チーム 小林 聖幸 氏

【講演主旨】

電気自動車(EV)の燃費向上の手段の一つに軽量化があり、そのために従来の鋼材とは異なる非鉄金属(アルミ材等)や樹脂(繊維強化プラスチック等)が材料として検討される例が近年多くみられる。それら異種材料の接合にあたっては一般的な溶接を行うことができないため、ボルトやリベットといった機械締結や接着剤での接合が選択される。
本講座では、異材接合に適した接着剤として変成シリコーン系接着剤に代表される弾性接着剤を紹介する。

【プログラム】

・接着するとはどういうことか
・接着の特徴とそのメカニズム
・異材接合に求められる性質
・構造接着
・代表的な構造用接着剤
・弾性接着剤とは
・変成シリコーン系接着剤の特徴
・自動車向け構造用接着剤への適用
・次世代接着剤に向けて
質疑応答

【キーワード】

軽量化、異材接着、熱ひずみ、接着耐久性、弾性接着、変成シリコーン樹脂系接着剤、低温速硬化、構造接着、電気自動車(EV)、変成シリコーン/エポキシ樹脂ハイブリッド型接着剤

【講演のポイント】

弾性接着の概念は、従来の”剛”な接着剤に対し「しなやかで剥がれにくい」”柔”な接着剤として弊社が提唱したカテゴリであり、その特徴はゴム弾性により外部からの機械的な力やエネルギーを吸収するという性質にある。
自動車への適用にあたり、その性質をどのように活かすかを紹介する。

【習得できる知識】

「接着」の概要、構造用接着剤と弾性接着剤の特徴

【第4講】 自動車の軽量化やマルチマテリアル化に貢献する ポリウレタン系接着剤の実例/技術

【時間】 15:45-17:00

【講師】シーカ・ジャパン株式会社 イノベーション&サステナビリティ 接着テクノロジーマネージャー  松木 裕一 氏

【講演主旨】

接着用途に用いられるポリウレタンは、非フォームのポリウレタン需要(CASE)のA(Adhesive)やS(Sealant)を担うことで知られ、異材接合化の進む自動車製造においても車体軽量化への寄与等で、コネクテッド(Connected)、自動化(Autonomous/Automated)、シェアリング(Shared)、電動化(Electric)のCASE潮流に貢献する素材のひとつでもある。本講演では、多様な原料系の選択から多彩な設計が可能なポリウレタンの特質に触れたうえで、自動車用途での接着剤としてのポリウレタンの応用事例を紹介したい。
【プログラム】

1.弊社を事例にした自動車に関わる化学産業界の動向(イノベーション&サステナビリティ)
2.簡単な接着概論
3.ポリウレタン系接着剤について
4.自動車用途でのポリウレタン系接着剤の応用例
質疑応答

【キーワード】

サステナビリティ, カーボンニュートラル,マルチマテリアル,異種材接合

【PRポイント】

導入部では近年において注目されているサステイナブル志向に関わるいくつかの話題を提供予定であり、後半部では主として車両の軽量化に貢献できるポリウレタン系接着剤による接着接合技術を紹介するが、接着現象やポリウレタン系接着剤の基礎的な話題もまた後半部の理解を深めるために本講演中に組み込む予定である。

【習得できる知識】

サステイナブル志向に関わるいくつかの話題
ポリウレタン系接着剤に関わる基礎的な知識
車両の軽量化に貢献できるポリウレタン系接着剤による接着接合技術のいくつかの実例

視聴期間/スケジュール

ライブ配信は終了しました。
2024/03/26 17:00 に終了

詳細

受講対象者の職種/職位
本テーマに関心のあるに携わる研究開発者・技術者・事業担当者
受講レベル
初~中級者向け
※受講レベルについて
受講についての補足
※領収書をご希望の方は、ご購入後にDeliveru(デリバル)にログインをして、領収書をダウンロードしてください。

※当講座では、同一部署の申込者様からのご紹介があれば、何名でもお1人につき11,000円で追加でお申し込みいただけます (申込者様は正規料金、お2人目以降は11,000円となります)。
2名以上の場合は、ファシオ・セミナー事務局までご連絡ください。
質問方法
セミナー担当 webinar@andtech.co.jp
配布資料
なし
※資料がある場合、動画の視聴ページからダウンロードができます。
※視聴期間の終了後はダウンロードできなくなります。
修了証の発行
なし
※「あり」の場合、動画の視聴ページからダウンロードができます。
※視聴期間の終了後はダウンロードできなくなります。
提供方法
Zoom配信

講師のプロフィール

講師名
第1部  山根健オフィス  代表  山根 健 氏 第2部  東亞合成株式会社  名古屋クリエイシオR&Dセンター 基盤コア技術研究所/主査  安藤 勝 氏 第3部  セメダイン株式会社  技術本部 研究開発部 開発グループ 開発第五チーム  小林 聖幸 氏 第4部  シーカ・ジャパン株式会社  イノベーション&サステナビリティ 接着テクノロジーマネージャー   松木 裕一 氏
経歴
第1部  山根健オフィス  代表  山根 健 氏

1975年 日産自動車(株) 入社
 中央研究所新動力研究部にて新型エンジン研究、ターボ過給エンジン及びターボ過給機開発を担当。高性能ンジン研究、新型エンジン開発サブリーダーののち、レース用エンジン開発課長、動力性能開発課長兼駆動実験課長を歴任。1981年~1983年の間は社命によりロンドン大学インペリアルカレッジに留学。
1992年 BMW Japan Corp. 入社
試験技術次長として日本向け車両の開発に従事、のちBMW本社のエンジン、トランスミッション、シャシー、新コンセプト車両開発プロジェクトに参画。統括部長として開発を推進するとともに、F1を含むレースエンジンの開発にも参画。
2009年 BMW Japan Corp.を定年退社後、山根健オフィスを設立、BMW Japan Corp.の技術顧問として電気自動車開発他の業務受託、早稲田大学や東海大学の非常勤講師その他技術コンサルタント業務やモータースポーツ関連業務を行っている。
現在に至る。

第2部  東亞合成株式会社  名古屋クリエイシオR&Dセンター 基盤コア技術研究所/主査  安藤 勝 氏

2008 年 3 月 名古屋大学大学院理学研究科修士課程修了。
同年、東亞合成(株)に入社。以来、同社研究所、工場、海外展開部において、
瞬間接着剤の研究開発と市場開拓を行ってきた。
2019年からは、電子材料向けや自動車向けなどの機能性接着剤の開発に従事。
2024年現在、マテリアルズインフォマティクス(MI)などデジタル技術の活用・
普及に尽力。

第3部  セメダイン株式会社  技術本部 研究開発部 開発グループ 開発第五チーム  小林 聖幸 氏

2018年3月 関西大・化学生命工学部 卒業
2020年3月 関西大院・理工学研究科 修士課程前期課程修了
2020年4月 セメダイン株式会社 入社

第4部  シーカ・ジャパン株式会社  イノベーション&サステナビリティ 接着テクノロジーマネージャー   松木 裕一 氏

1996年にサンスター技研株式会社に入社し、2002年に日本エヌエスシー株式会社(現ヘンケルジャパン株式会社)を経て、2012年に横浜ゴム株式会社に入社し、事業部の買収に伴い現在はシーカ・ジャパン株式会社に在籍しております。その間、一貫して、建築・土木・電気・電子・自動車用途での接着剤やコーティング材の研究・開発をおこなってきました。