表計算ソフトのExcelに搭載されている統計関数、グラフ、データ分析の機能は、統計解析の手法を勉強する上で極めて有効であり、公式を覚えなければいけない立場にある学生を除けば、従来の電卓を用いて統計解析の方法を勉強する時代は終わったといえるでしょう。
また、書籍に出ている例題について、関数を用いずに計算式を入力する方法でなぞることは、電卓を用いた勉強方法と同じことです。したがって、いまや統計解析の手法を習得する上で、Excelは必須の道具であると考えられます。
また、Excelは勉強のためだけでなく、データ解析の実務でも十分に役立に立ち、簡単な統計解析であれば、統計専用のソフトウェアは不要となります。
Excelは勉強だけでなく実務にも活用できます。基本統計量、ヒストグラム、箱ひげ図、F検定、t検定、カイ二乗検定、相関分析などを題材に、Excelを実務で統計解析に活用する上でのテクニックを紹介します。