従来のマスメディアを介しての情報接触の流れは、ネット、とりわけスマホとソーシャルメディアの登場によって劇的なパラダイムシフトが起こっています。マスメディアだけが情報を独占した時代はすでに終わり、情報の受け手だった生活者が情報(コンテンツ)の作成・流通・拡散の主人公になりました。
コミュニケーションモデルが大きく変化する中、企業の広報活動も、ターゲットはマスからクラスター(同一テーマに関心のある小さなコミュニティ)へ、手法はマスメディア経由のパブリシティ中心からコンテンツファーストでSNS経由でダイレクトにつながる方向へ、広報モデルは知らせる(伝える)広報から共感・対話の広報へと、発想を大きく転換する「明日の広報」の視点が求められています。
Web3.0の時代、企業のメッセージ発信の基幹媒体は、コーポレートサイトからオウンドメディアに移行しつつあります。従来のように不特定多数のユーザーに一般的な情報を提供するのではなく、もっとも重要なユーザーにピンポイントで的確なメッセージを発信することが求められているからです。
ユーザーとの深い関係構築(ファンづくり)を得意とするオウンドメディアは、幅広い接点づくりに有効なソーシャルメディアとの相性も良好です。ソーシャルメディアを通して形成したコミュニティから「次のステップ」へユーザ―を連れ出し、企業ブランドの理解や商品・サービスへの興味を促してくれるのです。