広報の目的が、従来の自社の認知・理解拡大からブランドの醸成・浸透・育成へと大きく変化しています。(日経BP調査でも、今後の広報目的及び強化すべき課題のいずれでもそのトップにコーポレートブランドがあげられている)
ソーシャルメディア時代を迎え、広報活動は双方向のコミュニケーションという最大・最強の機能を発揮できる舞台を得て、コーポレートブランドの構築に不可欠な活動として一層その重要性を増しています。
世界的なマーケティング戦略家のアル・ライズ(ローラ・ライズとの共著)の名著「ブランドは広告でつくれない」の指摘どおり、ブランディングは広告より情報の信頼性を基盤とするビルトアップの広報によって構築されることは日本でも共通認識となっています。
しかし、これまでの広報活動の中心領域がメディアリレーション、既存のマスメディア経由のパブリシティに大きくシフトしていたこともあり、ブランドそのものの基礎理解とブランディングの実践知識とスキルに関しては多くの広報パーソンに欠けていたのも事実です。
一方、本格的なソーシャルメディア時代に入り、メディア自体の位置づけ、役割(ポジション)が急激に変化し、コミュニケーションモデルも構造的に変化する中、広報とマーケティングの境界が消滅しつつあります。大きく企業を取り巻く環境が変化し、広報部門は新たな役割を求められています。こうした状況下、広報パーソンにとってブランドとマーケティングに関するベーシックな知識と実践ノウハウの習得が必須となっています。
本講座はこれからの広報活動に必要不可欠なブランド広報の基礎を、実務経験豊富な専門講師がケーススタディ(事例解説)を組み入れたカリキュラムでわかりやすく研修するものです。